読売新聞読者投稿「私の日記から」~物価高

企画

 読売新聞の読者エッセー欄「私の日記から」の特別編として、「物価高」をテーマにした投稿を募集しました。食材や着る物を工夫したり、お金をかけずに趣味を楽しんだりと、物価高を乗り切るため、やりくりする皆さんの様子を紹介します。

「おから」は安くておいしい


おからを使ったハンバーグを作る姫野さん


 食料品の価格が上がっても、食事の質は落としたくないと思っています。最近、気になる食材は「おから」です。低カロリーで低糖質。食物繊維が豊富に含まれ、驚くほど安価です。我が家にピッタリと思い、レシピ本を参考に色々な料理を作って楽しんでいます。

 主に夕食の献立で活用しています。例えば、ひき肉を少し減らしておからを加え、ハンバーグやロールキャベツ、ミートソース、マーボー豆腐などを作りました。おからと肉の割合を1対3にするといいようで、特にハンバーグはおいしくて、夫からも好評でした。おからは余ったら小分けにして冷凍保存しています。

 レシピ本と同様、献立の参考になるのが、朝刊の「きょうのひと皿」(くらし面)で、気になったレシピは切り抜いてまとめています。

 中にはパサつく食感の料理もあったので、おからの分量を工夫するなどして腕を磨きたいです。おからをレシピに取り入れて、健康維持に役立てていきたいと思っています。


(熊本県大津町 姫野康子 68歳)

図書館や古本屋を利用


「読書で心に潤いを得たい」と話す河野さん


 読書と語学の学習が好きで、月に1回、書店で本を購入するのが楽しみでしたが、月5000円ほどかかっていました。外国語の参考書を買いそろえるには、出費がかさみます。

 そこで、小説や哲学、社会学、英語やその他の外国語などの多様な本をそろえた近所の図書館をうまく利用することにしました。館内を整理するための「除籍図書」のコーナーをチェックし、気になった本を持ち帰り、赤線を引きながら読み進めています。

 また、先日偶然見つけた古本屋は幅広い書籍を取り扱っており、行きつけになりました。持って行った本を高値で買い取ってくれ、目当てのものを低価格で見つけた時には得した気分になります。店員さんと感想をやりとりできるのも魅力です。

 物価高騰の影響で洋服や菓子の購入を我慢することもありますが、そればかりだとストレスがたまります。趣味の読書や語学の学習ではお金のかからないように工夫し、心を潤したいと思っています。知恵を絞ってこれからも楽しく過ごしていきたいです。


(福岡市 河野秀美 66歳)

両親のニットをほどいて編み直し


両親のセーターなどをほどいた毛糸で編まれた洋服や帽子


 年金生活を送っており、買い物の時は本当に必要か吟味する。以前は、食品や日用品は安い時にまとめ買いをしていたが、今は必要な数プラス1にセーブしている。金額が抑えられ、整理しやすくもなり、一石二鳥だ。ただ、体を維持するために食費を削るのは限界があり、着るものを工夫することにした。

 それは、両親が着ていたセーターやカーディガンなどを自分用に編み直すこと。17年前に母が亡くなり実家を整理していたら、私が20代の頃、編み機で作って両親に贈ったものが、たくさん見つかった。まだきれいで何とかしたいと思いつつ、そのままになっていた。

 ほどいた毛糸に蒸気を当てて伸ばし、セーターや帽子などをかぎ針や棒針で編み上げる。時間はいくらでもあり、認知症の予防にと毎日コツコツ手を動かしている。できたものはとにかく暖かく、着ると両親のぬくもりがよみがえり、守られているようにも感じる。エコだし洋服代の節約にもなる。寒くなって身につけるのが楽しみだ。

(北九州市 岩田美惠子 78歳)

「私の日記から」原稿募集

 題材は自由で、400字程度。原稿は返却しません。匿名希望や二重投稿はお断りします。掲載分には薄謝(図書カード)を贈り、読売新聞の電子メディアや出版物などで公開することがあります。

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