読売新聞読者投稿「私の日記から」~スポーツ編

企画

 読売新聞の九州・山口各県で掲載されている読者エッセー欄「私の日記から」の特別編として、「スポーツ」をテーマにした投稿を募集しました。地域で和気あいあいと楽しむなど、皆さんから寄せられた、スポーツとの様々な関わりを紹介します。

皆で明るく元気に卓球


農家の倉庫で卓球を楽しむ迫田さん(中央)ら

(山口市 主婦 迫田ミヨ子 80歳)

 67歳から85歳までの近所6人が毎週火曜日の午後、農家の倉庫に集まり、2時間ほど卓球を楽しんでいる。

 5年前、農機具を整理したお宅の倉庫が空いた。「卓球をしよう」との声が上がって卓球台を譲り受けたのが始まり。現在の台は、メンバーの1人が購入してくれた2代目だ。

 礼に始まり礼に終わる。「お願いします」と開始。好プレーは惜しみない拍手でたたえ、失敗しても「(五輪メダリストの)石川佳純さんでも取れないよ」と慰めの言葉を掛ける。10分で「ありがとうございました」と選手交代だ。

 素直な人はメキメキとうまくなる。頑固な私はあまり進歩しないが、右手のラケットが間に合わず素手の左手で打ち返したり、打ち返したつもりが空振りだったりして、珍プレーで笑いを誘っている。

 みんなで明るく元気に卓球を続け、長生き不老でいたいものだ。

バレーで44年汗流す

 (北九州市 主婦 中島人美 68歳)

 24歳でママさんバレーを始め、44年になる。週1回2時間、近くの小学校で行われる練習で汗を流し、試合にも出ている。

 幼い頃からバレーボールが好きで、中学ではバレー部の門をたたいたが、過酷な練習に耐えられないと思われたのか、入部を断られてしまった。転機が訪れたのは、結婚し、長男が1歳になった頃。当時住んでいた団地のお母さんたちに誘われて同好会に入り、願いがかなった。

 家事や育児に追われながらも、「今日ばかりは」と急いで子どもにご飯を食べさせ、みんなで一生懸命練習した。チームメートは、友だちのような大切な存在になった。つらく苦しいことがあっても、仲間たちがコートで温かく迎えてくれたことで、心が救われた。

 年齢も生活環境も違う私たちが、今日も体育館で無心に一つのボールを追う。ママさんバレーが大好きだ!

サッカー観戦に夢中

(熊本県合志市 主婦 田丸美栄子 77歳)

 サッカーJ2・ロアッソ熊本のサポーターになって16年。スタジアムで観戦するのが生きがいです。

 初めてスタジアムに行った時、詳しいルールは知らなかったものの、若い人の熱気に魅了されて通うようになりました。そのうちに、近くに座る9人の仲間ができ、試合や選手についておしゃべりするのも楽しみになりました。

 最後まで諦めない粘りのプレーを見せてくれることが、元気の源です。あと何年サポーターとして応援できるか分かりませんが、近所には90歳代の女性サポーターもいますし、私も足腰をいたわりながら少しでも長く観戦したいです。

「私の日記から」原稿募集

題材は自由で、400字程度。原稿は返却しません。匿名希望や二重投稿はお断りします。掲載分には薄謝(図書カード)を贈り、読売新聞の電子メディアや出版物などで公開することがあります。

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