読売新聞読者投稿「私の日記から」~新年こそは編

企画

 読売新聞の九州・山口各県で掲載されている読者エッセー欄「私の日記から」の特別編として、「新年こそは」をテーマにした投稿を募集しました。目標に挑戦したり、夢の実現を願ったりする3人の投稿作品を紹介します。

ベンチプレスに熱中、まずは全国へ


ベンチプレスの練習に励む西田さん(手前)

(大分県別府市 高校生 西田悠真 18歳)

 2024年6月まで所属していた高校のフェンシング部で体を鍛えたことなどをきっかけに、ベンチプレスに熱中しています。大会に出て、日本代表になりたいと思っています。
 大分県別府市内のトレーニングジムで週6日、練習に励んでいます。24年11月、県大会に初挑戦。緊張と不安でウォーミングアップでは「いつもより重い」と感じましたが、本番では100キロを持ち上げて優勝しました。達成感がありました。
 自己ベストは105キロ。県大会で標準記録(145キロ)を出し、まずは全国大会に出場するのが目標。そこで上位に入ると世界大会にも進出できます。「必ず達成するんだ」と強い気持ちで練習すれば実現できると思っています。春に大分市内の専門学校に進学してからも、トレーニングを頑張っていきたいです。

萩駅開業100年、懐かしい音響け


駅舎にある通票閉塞器について説明する冨山さん

(山口県萩市 無職 冨山侃 81歳)

 山口県にあるJR萩駅は、4月に開業100周年を迎えます。この機会に、大正時代の風情を残す木造駅舎を多くの人に知ってもらいたいです。
 駅舎は1990年代にJR西日本から同県萩市に譲渡され、国登録有形文化財になりました。98年に改修され、「萩市自然と歴史の展示館」として活用されています。
 展示館には2台の「通票閉塞(へいそく)器」があります。単線の線路で、駅間を1本の列車のみ運行させるために使われていました。ボタンを押すと、「ボンボン」という掛け時計の鐘や「チンチン」というお鈴のような音がします。展示館の管理員だった頃、知人が作動するよう修理してくれましたが、最近は動いていません。
 萩は「鉄道の父」と呼ばれる井上勝の出身地でもあります。鉄道の原点を思い出してもらうべく、通票閉塞器の懐かしい音を駅舎に響かせてほしいと思います。

漢検2級、目標に向かってコツコツ

(長崎県東彼杵町 介護福祉士 片山弥生 68歳)

 2025年の目標は、漢字検定2級の合格です。
 勉強が苦手だった私。何か一つ、秀でるものが欲しいと思っていました。子育てが落ち着いた40歳代、中学卒業レベルと言われる3級に挑戦しましたが、不合格。ずっと心残りで、2年前に再挑戦しました。
 家ではテレビの誘惑があり、家事や洗濯にも追われます。集中するため毎日図書館へ通い、1時間みっちり勉強しました。会場では多くの小学生に囲まれながら受検。問題用紙の文字が小さく、老眼鏡をかけて必死で解き、合格できました。
 友人たちに報告すると、「次は2級やな」と一緒に喜んでくれました。その後身内の不幸がありましたが、今は気持ちも落ち着き、少しずつ勉強を始めています。
 気持ちを若く保ち、目標に向かって、できる限り頑張りたいと思います。

「私の日記から」原稿募集

題材は自由で、400字程度。原稿は返却しません。匿名希望や二重投稿はお断りします。掲載分には薄謝(図書カード)を贈り、読売新聞の電子メディアや出版物などで公開することがあります。

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