難攻不落 四季を彩る熊本城 歴史と魅力に迫る
熊本のシンボル「熊本城」は、日本三名城の一つとされ、観光客も多く訪れる。歴史や見どころが満載の熊本城の魅力を紹介する。
堂々とたたずむシンボル
熊本城総合事務所のホームページによると、熊本城は、加藤清正が1607年(慶長12年)に築城した。清正は、治山・治水工事や水田の開発などに力を入れ、今も、親しみを込めて「清正公(せいしょこ)さん」と呼ばれている。その後、熊本城主は細川家に移り、細川忠利は剣豪・宮本武蔵を招いたことでも知られる。
1877年(明治10年)、西南戦争開戦直前に火災に遭い、天守・本丸御殿などを焼失した。天守は1960年(昭和35年)に鉄骨鉄筋コンクリート造りで再建されたが、2016年(平成28年)の熊本地震で損傷。その後、復旧されて再び熊本のシンボルとして、県民の心のよりどころとなっている。
優れた構造の名城
熊本城の構造は、平山城。城内は迷路のように入り組み、すぐに本丸にたどり着けない配置となっている。石垣は「清正流石垣」と呼ばれる、上に向かうほど強く反り返った石垣が特徴となっている。ほかにも、本丸御殿の下には「闇(くらが)り通路」という地下通路があり、これは全国の御殿建築の中でも異例だ。
イチ押し!四季折々の絶景
石垣の迫力や、天守・櫓(やぐら)の美しさは、四季折々の景色とともに楽しめる。天守閣前広場では、熊本城と紅葉の共演が見事だ。桜や紅葉が見頃の季節は混雑が予想されるため、観光情報や見学ルートを事前にチェックすることが、熊本城の景観を最大限に楽しむポイントだろう。







