「むなかたSDGs探究」
海を守ろうむなかた実行委員会は、社会課題を自ら発掘し、課題解決に取り組む探究学習プログラム「むなかたSDGs探究」を福岡県宗像市の各中学校で実施しています。この活動は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
「むなかたSDGs探究」で、海の環境問題などを学んでいる宗像市立中央中学校の1年生が10月11日、大学生と一緒に座談会を行い、課題の解決策について考えました。この日は宗像国際環境会議と連携して開催されました。
宗像国際環境会議と連携
座談会に参加した大学生は、宗像国際環境会議の学生分科会のメンバーらです。学生たちは事前のワークショップで、宗像市の海洋環境や豊かな海を残すための方策を考え、中学生との議論に臨みました。
グループに分かれての座談会は、中学生の意見発表を聞いた大学生が助言する形式で行われました。海洋ごみの削減をテーマに意見を交わしたグループは、中学生が「ごみを集めて種類を分析して結果をポスターで周知する」「アクセサリー作りに活用する」などの案を説明。これに対し、大学生は「海洋ごみでオブジェをみんなで作り、漁港に設置すると注目が高まる」と提案していました。
助言を解決案に反映
一部のグループは大学生と意見交換した内容を紹介し、自分たちのアイデアに取り入れられる点などを発表しました。九州大共創学部4年の宮﨑幸汰さんは「中学生ならではの柔軟な視点があり、すごくいい学習活動だと思う」と語りました。
中学生の一人は「自分たちが持っていないアイデアや課題解決の方法が聞けて参考になった」と笑顔をみせていました。中学1年生たちは大学生の提案を参考に、選んだテーマに沿った課題解決案を各グループで再考し、後日の最終発表会で披露します。