「むなかたSDGs探究」
海を守ろうむなかた実行委員会は、社会課題を自ら発掘し、課題解決に取り組む探究学習プログラム「むなかたSDGs探究」を福岡県宗像市の各中学校で実施しています。豊かで美しい海を次世代に引き継ぐための活動で、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
宗像市立自由ヶ丘中の3年生が洋菓子店などと連携して商品開発したオリジナルチョコレートの販売会が11月13日、福岡市のJR博多駅中央改札口前特設コーナーなどでありました。生徒たちが販売を担当し、宗像の産品を使ったチョコ4種類のセット「Saison de Munakata(セゾン ド ムナカタ)」をPRしました。
洋菓子店や大学も考案に協力
3年生約140人は学習プログラム「むなかたSDGs探究」に取り組み、7月から地元の食材を使った商品開発を行ってきました。学習プログラムは、日本財団の助成事業「海と日本プロジェクト」の一環。商品化には、福岡市の洋菓子店「チョコレートショップ」や福岡女子大が協力しました。
中学生の発案で、春は乾燥させたホウレンソウ、夏は甘夏、秋はイチジク、冬はきな粉を取り入れて四季を表現した商品が完成。4種類のチョコすべてに宗像の離島・大島産の塩も使用しました。また、商品パッケージは生徒たちの案を取り入れたデザインに仕上げました。
自作のチラシやポップでPR
この日の販売会では、中学生が売り場に立ち、自作のチラシや宣伝用ポップを使いながら商品をPR。足を止める人に試食をすすめ、オリジナルチョコのこだわりを説明する生徒たちの姿もありました。用意した4枚入り(1188円)と8枚入り(2376円)の計約800セットが完売しました。
生徒の1人は「一から作った商品を買ってもらえて達成感がある。開発した商品を通して宗像のことをもっと多くの人に知ってもらえればうれしい」と話していました。