地元特産チョコレートを多くの人に!中学生がPRの手法学ぶ

講師の解説に耳を傾ける生徒たち
「むなかたSDGs探究」
海を守ろうむなかた実行委員会は、「世界遺産の海で考える」をキーワードに、環境問題をはじめとする地球規模の社会課題を自ら発掘し、解決を目指す探究学習プログラム「むなかたSDGs探究」を福岡県宗像市の小中学校で実施しています。豊かで美しい海を次世代に引き継ぐため、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
宗像市立自由ヶ丘中学校で、3年生約140人を対象にした探究学習プログラム「むなかたSDGs探究」が始まりました。今年のテーマは、今春卒業した先輩たちが昨年のプログラムを通じて開発した地元産食材を使ったチョコレートを、多くの人に届けるというもの。生徒たちはふるさと納税やクラウドファンディング(CF)に着目し、商品をPRするための情報発信について、講師のアドバイスを踏まえて学びを深めました。
講師がふるさと納税のコツ伝授
7月10日の開講日には、プログラムの進行役を担う株式会社ミエタ(東京)の島川竜也さんが趣旨を説明。「普段の勉強と違って、世の中には正解がないものがたくさんある。得意なことを生かして正解のない課題に取り組んでみてほしい」と呼びかけました。
講師を務めたのは、ふるさと納税の返礼品となる特産品のPRなどを手がける株式会社スチームシップ(長崎県波佐見町)の藤山雷太社長。ふるさと納税について、「日本各地には埋もれている宝がたくさんある。見せ方次第で全国に発信できる」と述べ、数多くの商品の中から選ばれるためには写真やキャッチコピー、思いを込めた商品紹介などに工夫を凝らすことが大切だと解説しました。
その後、生徒たちはタブレット端末を使って、ふるさと納税のポータルサイトにアクセスし、人気の高い商品の特徴などについて調べ、より良いPRの方法について意見を出し合いました。
参加した後藤沙綾さんは、「とてもわくわくしました。私たちの自慢の宗像のまちをもっと多くの人に知ってもらえるように、長く続けられる取り組みを目指して頑張りたい」と意気込んでいました。