中学生が環境のためにできること 大学生らを相手に中間発表
中学生に助言する学生(右)
「むなかたSDGs探究」
海を守ろうむなかた実行委員会は、「世界遺産の海で考える」をテーマに、環境問題をはじめとする地球規模の社会課題を自ら発掘し、解決を目指す探究学習プログラム「むなかたSDGs探究」を福岡県宗像市の小中学校で実施しています。豊かで美しい海を次世代に引き継ぐため、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
宗像市立中央中学校の1年生が10月10日、探究学習プログラム「むなかたSDGs探究」の一環で、環境のために自分たちができることを考えて中間発表を行いました。
宗像国際環境会議と連携
生徒たちは9月から、宗像の海をキーワードに地域の環境問題について学んでいます。この日は、海の再生事業などに取り組む「宗像国際環境会議」の分科会メンバーらと連携して学習しました。
中間発表は27のグループに分かれて、大学生らが1人ずつ加わり車座形式で実施。中学生たちが、事前に考えてきた環境問題の解決に向けた企画を提案しました。
海ごみを減らす方策を考えたグループは、海岸で回収したごみでアートを作ることを発表。別のグループは、海でのふれあい体験を企画して、宗像の海の魅力を多くの人に知ってもらう必要性を訴えていました。
大学生らが適切に助言
発表を聞いた大学生らは、気づきや感想を助言。「具体的にどんなアートを作るのかを示せば興味をもっと引けそう」「スライドのできが良くてわかりやすい」などと伝えていました。
福岡教育大学教職大学院1年の梶原佑心(ゆうしん)さんは「問題意識をしっかり持って勉強していることを感じた。色々な情報にふれ、企画に役立てていることにも感心した」と話していました。
最後は3グループが代表で全員の前で発表も行いました。中学生たちは今後、助言を参考に新たなアイデアを足したり、発表資料を修正したりするなど各グループで再考します。
中央中1年の平野帆花さんは「貴重な意見が聞けてとても参考になった。みんなに興味を持ってもらえる発表になるように改善していきたい」と話していました。







