宗像の特産チョコの魅力を届けたい 中学生がPR策を立案中!

企画

安部さん(写真中央)のアドバイスを聞く生徒たち




「むなかたSDGs探究」


 海を守ろうむなかた実行委員会は、「世界遺産の海で考える」をキーワードに、環境問題をはじめとする地球規模の社会課題を自ら発掘し、解決を目指す探究学習プログラム「むなかたSDGs探究」を福岡県宗像市の小中学校で実施しています。豊かで美しい海を次世代に引き継ぐため、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。



 宗像市立自由ヶ丘中学校の3年生約140人は、探究学習の中で、昨年度の卒業生が地元産の食材を使って開発したチョコレート「saison de MUNAKATA」のPRを通じて、地域の魅力を広く発信するための企画作りに取り組んでいます。10月には、チョコレートを返礼品にしたふるさと納税やクラウドファンディング(CF)のページを作成し、11月はスーパーやイベントなどでの販売も計画しています。「ふるさとのことをもっと知ってほしい」との思いで奮闘する生徒たちを取材しました。

「買ってほしい人 思い浮かべて」

 10月2日、「CF班」の授業では、中小企業などのマーケティングを支援するワンソード株式会社(福岡市)代表の安部謙太郎さんがゲスト講師を務めました。


クラウドファンディングのページについて発表するCF班の生徒たち

 同班の生徒たちは、自分たちが試作したCFページについて、「中学生がやっていることを強調した」「文字を見やすくするように心がけた」などと狙いや工夫した点について紹介。安部さんが、「買ってほしい具体的な人を思い浮かべて、その人に伝えたい魅力を考えてみて」とアドバイスすると、生徒たちは真剣な表情でメモを取っていました。

 同班の北野愛佳さんは、「寄付者に魅力を伝える方法を学ぶ貴重な機会だった。CFを絶対成功させたい」と意気込んでいました。

イベントで販売、ふるさと納税にも


店舗での販売について説明するイベント班の生徒たち

 また、10月24日には、他校の教員らが授業の見学に訪れる中、中間発表会が行われました。道の駅むなかたや地元のスーパー「ハローデイ」などで、「saison de MUNAKATA」の販売を計画している「イベント班」は、他の地場産品と一緒に売ったり、チラシや看板を設置したりと、思い思いのPR方法を発表しました。発表を聞いたハローデイの担当者は「商品の良さを伝えることが一番大事で、チラシやPOPの内容を工夫するともっと良くなる」などと助言しました。


ふるさと納税のページに込めた思いを紹介するふるさと納税班の生徒たち

 「ふるさと納税班」も、宗像市のふるさと納税の担当者らを相手に、ふるさと納税のサイトに掲載する返礼品紹介のスライドなどについて、プレゼンテーションを行いました。同班の川野尊琉さんは、「『ふるさと納税で宗像市の未来を応援しませんか』というメッセージを評価してもらった。魅力が広まってほしい」と期待しました。

 自由ヶ丘中の生徒が開発したチョコレート「saison de MUNAKATA」に関する寄付は、宗像市のふるさと納税サイトやCFサイト「idea market」から。

【自由ヶ丘中の生徒が参加する主な販売イベント】
・11月 8日(土)9~12時 道の駅むなかた(宗像市江口1172)
・11月15日(土)9~14時 ハローデイ宗像店(宗像市曲138-1)
・11月29日(土)10~14時 チョコレートショップ本店(福岡市博多区綱場町3-17)


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