球速250キロ!! 世界最速に挑める三萩野バッティングセンター

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北九州市にある三萩野バッティングセンター。SNS向けの撮影に訪れる人も多いという

 “世界最速”という時速250キロの球に挑戦でき、”バッティングセンターの聖地”とも呼ばれる施設が北九州市小倉北区にあります。「三萩野バッティングセンター(BC)」で、250キロでのホームラン達成者はゼロ。施設側は「熱心な野球ファンにも、変わったことが好きな方にも楽しんでほしい」と、“猛者”の挑戦を待ち受けています。

人類の投球ではない

 バシーッッ!!
 「うわぁぁあ!」「やばい!!!」


250キロの球に挑戦する向さん

 三萩野BCを6月中旬に訪ねると、最速の250キロに挑む人たちの歓声、そして悲鳴にも似た大声が上がっていました。

 「野球YouTuber向(むこう)」のアカウントで活動する福岡市出身の向祐哉さん(34)も打席に立ちました。「230キロ、240キロも体験しましたが、250キロは異次元。ここは『全野球人の聖地』。また来たいし、多くの人にぜひ挑戦してほしい」と、にこやかに話しました。


三萩野バッティングセンター前で撮影に臨む向さん(右)ら

 JR小倉駅から北九州モノレールに乗り換えて約5分。香春口三萩野駅で降りて10分ほど歩くと、三萩野BCに到着します。年間利用者1万2000人という人気スポットで、末松一英代表(57)は「『YouTubeで見た』と言って、韓国や台湾をはじめ世界各地からも観光で来てくれます」と明かします。

 なお、250キロに挑めるのはゴールデンウイークやお盆などに三萩野BCが設けるイベント期間か、事前予約で調整できた場合のみ。「マシンの負担が大きい」ためで、普段は、平日で210キロ、土日で230キロが最速となっています。コイン制で、通常は1枚(250円)で25球程度にチャレンジできますが、250キロの場合は13球です。


250キロに挑戦できるのはイベント開催日などに限られる

 野球大会が盛んな夏季は地元、春秋の観光シーズンは遠方からの利用客が多いとのこと。国内は大阪、東京を中心に、北海道から沖縄まで各地から挑戦者が訪れます。

自前で開発して進化

 三萩野BCは1978年に開設。当初の球速は、速い設定でも120~130キロ程度でした。末松さんが父から継いだ後に最速150キロの新型マシンを導入し、改良して2006年に180キロを実現。「世界最速」と呼ばれるようになりました。

 速さを意識したきっかけは前年の05年。プロ野球・横浜ベイスターズ(当時)のマーク・クルーン投手が、日本球界最速となる161キロを記録したことに刺激を受け、独自のバネで162キロの「日本最速」仕様を生み出しました。


球速アップの歩みを振り返る末松さん

 しかし、利用客の反応は「これまでとあまり変わらない」「遅い」と、いま一つでした。そこで、マシンのアームや、ボールをつかむ「ハンド」とフレーム部分を強化。速度や耐久性を高め、翌06年に「人類が投げるスピードではない」(末松さん)という180キロを実現しました。

 その後も、利用客との“挑み合い”が続きます。ホームラン達成者が1人、2人と増えていくと「もっと速くしてみよう」と、08年には最速球を230キロに。15年に240キロへ引き上げ、22年に現在の250キロが登場しました。


機械室でマシンの様子に気を配る前田さん

 改良を担当するのは、三萩野BCのマシンマネージャー、前田清史さん(58)です。電機関連会社での勤務経験を生かし、バネを引く力の強化や、制御力・耐久性の向上などの課題に取り組みます。マシンの動作確認や調整のため連日、機械室で作業にあたり、「お客さんが『楽しかった』と言ってくれるとうれしい」と笑顔を見せます。

あらゆる人に満足を

 ちなみに、末松さんは三萩野BCを引き継ぐ前、海外で翻訳や人材育成の事業を行っていました。父が90年代半ばに病で倒れ、一人っ子の末松さんが跡を継ぎましたが、「3年くらいで閉めよう」と思っていたそうです。


三萩野BCで”特訓”し、プロに進む選手も

 しかし、ヒットを打って喜ぶ子どもたちの姿を見て、人を育てる「おもしろさ」を感じるように。野球少年を対象にしたイベントも精力的に開き、「『世界最速』という“遊び”だけでなく、青少年育成という真面目な面も大切にしたい。いろいろなお客さまに100%満足してもらいたい」と考えています。


壁にはたくさんの挑戦が記録されている

 なお、250キロの球でヒットを放ったのは、22年春の導入後、地元・北九州市と、東京都、埼玉県からの挑戦者計3人のみ。9月は、14~16日と21~23日の各3連休に、250キロに挑めるイベント(予約不要)を開きます。施設の概略は公式サイト、催しなどの予定はコミュニケーションサイトで紹介しています。

 「今後、ホームラン達成者が出て、10人くらいに増えてきたら、次は260キロを目指さないといけないなぁ。そうなると、人も機械も大変」。末松さんは眉を寄せつつ笑顔で語り、猛者たちとの”対決”を心待ちにしています。


「たくさんの挑戦を待っています」と話す末松さん(左)と前田さん

チャンネル九州塾で

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人気の野球系YouTuberとコラボ


 福岡市出身の野球YouTuber向さんとのコラボ企画。機構職員でつくる「九州をツナギ隊」の2人と、向さんチーム3人の計5人で、北九州市の三萩野バッティングセンターを訪れます。時速250キロの剛速球を投じるマシンを相手に、これまで達成者ゼロの「ホームラン」に挑戦。チャレンジの結果は果たして!? 続編の「福岡よかとこ満喫編」では、北九州市の人気グルメや福岡市のプライベートサウナ・屋台を巡ります。

ゲストを迎えてゴルフ対決


 ゲストとゴルフで対決する企画の第2弾。福岡レイクサイドカントリークラブ(福岡県飯塚市)を舞台に、「2024 Miss GOLF Japan」グランプリ受賞の辛島寧那さん(福岡代表)と、YouTubeアカウント「てげてげゴルフチャンネル」でも知られるプロコーチの櫻井省吾さんを迎えて真剣勝負を繰り広げました。

昭和レトロを体感


 「九州をツナギ隊」が、歴史や自然を満喫できる大分県の旅へ。新メンバーを含む2人が「昭和の町」として知られる豊後高田市のレトロな街並みを歩き、懐かしいキャラクターにも出会います。富貴寺や熊野磨崖仏を訪ねた後は、由布市のグランピング施設で宿泊。翌日は、九州自然動物公園アフリカンサファリ(宇佐市)で動物たちにエサを与える迫力の体験をし、中津からあげも堪能します。

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