チャンネル九州塾だより②番組の「生みの親」、あのコピーライターと対談!

企画

収録に臨む糸井重里さん

 チャンネル九州塾の8月の配信分から、ささっとーがオススメする番組は、コピーライター糸井重里さん(73)をゲストに招いて、九州観光機構会長(JR九州相談役)の唐池恒二さん(69)が「旅」の魅力を聞く「カラちゃんのわくわくする観光経済講座」です。8月29日から9月にかけて、約20分ずつ計3回、配信されます。

「ほぼ日」きっかけ

 コピーライターとして一世を風靡(ふうび)し、作詞やエッセイ執筆、ゲーム制作など多方面で活躍する糸井さん。群馬県出身ですが、実はチャンネル九州塾の"生みの親"とも言える存在です。


糸井さんを招いて行われた動画の収録

 唐池さんがチャンネル九州塾を考えついたきっかけが、糸井さんが代表を務める「ほぼ日」の動画配信サービス「ほぼ日の學校(がっこう)」だったからです。

 糸井さんと唐池さんの出会いは5年ほど前。JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」を取り上げたBSテレ東の番組収録(2017年放映)でした。当時、JR九州の会長だった唐池さんがななつ星を案内し、糸井さんは乗車してその魅力を体感。その中ですっかり意気投合し、年に3、4回ほど食事を共にするようになったそうです。


インタビュー動画などを公開している「ほぼ日の學校」

 ほぼ日の學校は「人から学ぶ場」として、様々な分野で活躍する人物へのインタビュー動画などを公開しています。唐池さんは企画段階から話を聞き、今年4月には糸井さんとの対談授業が公開されました。「これからは、多彩なメッセージを伝えられる動画の時代だ」と感じたそうです。

學校に学ぶ

 チャンネル九州塾は、1回の配信は15~20分ほどにとどめてテロップを付け、通勤中のバス・電車などでも、スマホで見てもらえるようにしています。こうした工夫も、ほぼ日の學校を参考にしました。


九州観光機構内に設けられたスタジオの表札

 また、糸井さんが東京に設けた、授業を収録する「教室スタジオ」にも刺激を受け、今春の機構の事務所移転に合わせて、会議室1室を自前のスタジオに充てました。

見どころはココ!


にこやかに収録が進む

 「ずるいことが嫌いで、ものすごく正義感がある」と、糸井さんにほれ込む唐池さん。「特定の場面を見てほしいというより、人柄や考え方など『素』の糸井さんの魅力を感じてほしい。それが動画の一番の利点」と話します。

 糸井さんは、唐池さんについて「かろやかで、おもしろくて、気を抜くとすぐに無駄話。くだらないジョークを飛ばしたかと思うと、大事なところはビシッと決める。そのやりとり、佇(たたず)まい、声や表情、そのすべてが唐池さんの『リーダー論』」と評します。気の合う2人のかけ合いも、楽しめそうです。


糸井さんの「旅」を、唐池さんが掘り下げて尋ねる(番組より)

 撮影現場では、機構の関係者から「唐池会長がタジタジになっている姿を初めて見た」との声が漏れるほど、ジョークとウィットの応戦が展開されました。

 糸井さんは「九州はもともと一観光客として訪れている回数が多いので、自分でもそれはなぜだろうと思っていました。改めて観光の視点で話し合い、また来たくなりました」とコメントしています。


一人旅の魅力など、独自の視点で旅について語る糸井さん(番組より)

 番組では、「子どもの頃は絶対、『旅』はできない」「一人旅には『失敗』がない」という糸井さんの「旅」論が展開されます。視聴者の今後の「旅」や「旅行」にも、新たな視点や彩りが生まれるきっかけになるかもしれません。





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