北九州市八幡西区の黒崎地区にある市指定史跡「曲里(まがり)の松並木」の山手通り側入り口付近に、常設のLED ライト4個(照明灯2 基)が設置され、6月30日に記念の式典が開催されました。
地域の財産で活性化を!
今回の照明灯の設置に尽力したのは「チーム松並木」です。江戸時代から続く長崎街道の面影を残すこの松並木を、住民の憩いの場、さらに観光スポットにすることを目指し、地元で暮らす人や地域にゆかりのある人など様々なメンバーが活動しています。照明灯寄贈も企業、団体、個人などから協賛を集めて実現させました。
チーム松並木の代表を務める武智充さんは、生まれ育ちが黒崎で、若いころから商店街でのイベントなどに取り組んできました。一過性に終わらない、にぎわい創出のアイデアを考えていた武智さんは、地域の歴史を伝える松並木に着目。「散歩やデートで人気のある福岡市の大濠公園のような、生活の一部として根付いたスペースにできれば黒崎のブランド価値もあがり、街も活性化する」と、この活動を始めました。
最初は清掃活動からはじめ、口コミやSNSで参加する仲間が増えていったそうです。これまで3回実施した夜市も地域住民に好評で、今年も11月に開く予定です。
「今後も照明灯や防犯カメラの設置を進めたい。カフェなどができて、安心・安全でにぎわいのある観光拠点の一つになれば」と、武智さんは話していました。