【大分】別府ー湯布院に2階建てバス登場 心弾む開放感

天井のない車内からは由布院の山々や草原を一望できる


 大分県別府市の亀の井バスは10月7日から、国内屈指の人気観光地である同市の中心部と由布市の「由布院温泉」を天井のない2階建てのオープントップバス(定員46人)で結ぶ定期便の運行を始める。6日に関係者らが試乗し、高さ約3メートルの2階席から雄大な由布岳や、湯けむりが立ち上る温泉街の景観を楽しんだ。(山口覚智)


車窓を彩る由布院や温泉街

 6日午前9時半過ぎ、由布市のJR由布院駅前。女性ガイドの「行ってきまーす」との合図とともに、関係者らを2階席に乗せたバスがゆっくりと動き始めた。

 走り出して間もなく、木々がトンネルのように生い茂る道に入ると、鳥の鳴き声や葉がサラサラと揺れる心地よい音がすぐ近くで聞こえた。左右に繰り返すカーブを抜けると、一転して視界が開け、青々とした山や草原が眼前いっぱいに広がった。乗車した関係者らはスマートフォンを構えるなどしながら、絶景に見入っていた。


2階席から見える別府タワー


 眼下に由布院盆地が一望できる狭霧台などを過ぎ、バスは高速道路へ。秋を感じさせる冷涼な風が車内に吹き込む中、別府の温泉街の湯けむりが見えてくると、かすかな硫黄の香りが車内に舞い込んだ。別府インターチェンジを降り、いつもより高い位置から別府タワーを見上げ、JR別府駅前で、約1時間の旅を終えた。


「大分観光に大きな付加価値」

 この日は試乗会に先立ち、運行開始を記念したセレモニーも行われた。別府市の長野恭紘市長は「大分の観光に大きな付加価値を与えてくれる」と歓迎。由布市の相馬尊重市長は「車窓に広がる湯けむりや四季折々の自然を多くの人に楽しんでもらいたい」と期待を寄せた。


オープントップバスに乗り込む関係者ら


 7日からは由布院駅前発と別府駅前発の便を1日各3便運行する。両市は2025年12月、「世界一の温泉観光都市」を目指して観光振興や公共交通の充実などに連携して取り組むとする協定を締結。新路線を両市間の回遊性向上につなげたい考えだ。


 料金は大人2200円(専用サイトからの予約は2000円)、小学生以下1100円(同1000円)。問い合わせは同社北浜バスセンター(0977-25-3220)へ。


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