【宮崎】人と荷物を運ぶ!ヤマト×宮交で「ねこみやバス」
宮崎交通(宮崎市)と宅配大手のヤマト運輸(東京)は、宮崎県日向市や美郷町などを含む県北部で公共ライドシェア「ねこみやバス」の実証運行を始めた。大型ワンボックス車が乗客と宅配の荷物を一緒に運び、路線バスの代替として走る取り組みで、過疎地の物流網と地域交通の維持を目指す。(小林隼)
物流網と地域交通の維持を目指す
ねこみやバスは、日向市と美郷町、諸塚村、椎葉村の4自治体を結ぶ計3路線を対象に運行する。従来の路線バスを公共ライドシェアに置き換えるため、停留所やルート、運賃に変更はない。宮崎交通によると、国土交通省の補助を受けた同様の取り組みは九州では初めて。
車両は予備を含めて計3台を導入し、運行管理や整備は所有する宮崎交通が担う。利用できる乗客は最大4人で、荷物は車両後部の専用スペースに積む。運転手はヤマト運輸の従業員が務める。
これまで対象の路線バスを利用する乗客は「1便あたり1人程度」(宮崎交通)にとどまり、近年の運転手不足や物価上昇の影響で存続が厳しい状況だった。ヤマト運輸も集配する荷物が減り、採算性の確保が課題となっていた。
中山間地域の課題解決へ実証運行
両社は2015年度から県内の一部路線で乗客と荷物の混載事業を現在も続けており、地元の4自治体による委託事業として今回の協力体制が実現した。実証運行は26年度末までの半年間で、効果の検証後に27年度以降の本格運行を目指す。
10月1日には日向市東郷総合支所で記念式典が開かれ、両社と4自治体の代表者が出発するバスを見送った。宮崎交通の高橋光治社長は「先進的な試みで中山間地域の課題を解決したい」とあいさつ。ヤマトホールディングスの長尾裕会長は「今回の取り組みを良い事例として全国に発信したい」と話した。
advertisement




