【鹿児島】桜島フェリー、値上げの方針 2027年7月から
鹿児島市船舶局は桜島フェリーの旅客運賃を2027年7月から値上げする方針を固め、市船舶事業経営審議会に諮問した。予定通り値上げされれば、大人は現行の250円から400円となる。利用者の減少に加え、燃油価格などの上昇で、公共交通の健全な経営を維持するには値上げが必要と判断した。(渡部優斗)
大人250円→400円 小児130円→200円
計画では、大人を150円値上げするほか、1歳~小学生までの小児運賃は130円から70円増の200円とし、車両運賃は据え置く方針。値上げは現金やクレジットカードでの決済が対象で、定期券や回数券、交通ICカード「ラピカ」「いわさきICカード」などでの支払いは現行料金を維持する。値上げにより、年間約2億300万円の増収を見込む。
乗客数は市船舶局が運営を開始した04年度の386万5000人がピークで、新型コロナ禍前の19年度までは年間300万人台で推移し、20年度は192万人まで落ち込んだ。その後は回復傾向にあるが、25年度は276万5000人にとどまっている。
運航収益の7~8割を占める車両輸送台数についても、04年度の163万6000台をピークに減少し、25年度は93万2000台。14年の東九州自動車道の延伸などの影響もあり、10年前から3割ほど減った。
「持続的な運航のためにご理解を」
同局は、25年度に見直した31年度までの経営計画では、大人は100円の値上げを予定していた。しかし、燃料価格や人件費が想定を超えて高騰しているため、計画期間内に深刻な資金不足が生じることが判明。値上げ幅を引き上げることにした。
今後、27年1月頃までに船舶事業経営審議会から答申を受け、同2月の市議会定例会での関連議案提出を目指す。今回値上げが実現すれば、大人で50円引き上げられた24年7月以来3年ぶりとなる。
同局の堀田竜也次長は「住民生活をはじめ、観光や物流、防災など重要な役割を担う公共交通。持続的に運営するためにご理解いただきたい」と話した。




