【山口】「笠戸ひらめ」新商品!急速冷凍で調理しやすく

 山口県下松市のブランド魚「笠戸ひらめ」を養殖する市栽培漁業センターが、調理しやすい切り身を急速冷凍した新商品を開発した。市はふるさと納税の返礼品にして低迷する寄付額の増加につなげるとともに、「下松ブランド」の知名度も全国に広げたい考えだ。(田中誠也)


国井市長(左)に新商品を紹介する市水産振興基金協会の関係者


市栽培漁業センターが半年研究


 商品名は「笠戸ひらめフィレ」で、センターが4月から半年かけて研究した。五枚おろしにした片身を真空パックして急速冷凍することで、保存期間が半年間に延び、国内外への輸送が可能となった。また、魚をさばく手間が省けて家庭でも新鮮なお造りを出せるようになったほか、フライやカルパッチョなども簡単に調理できるようにもなったという。

 センターの旗手友紀所長は「丸々のヒラメだと購入しづらいとの声が多くあったので、それに応えることができる」と期待する。


新商品から作った刺し身やフライなど


ふるさと納税強化に期待


 商品開発の背景には、市のふるさと納税の伸び悩みがあった。昨年度の寄付額は約1135万円で、県内19市町で17番目、13市では最下位と低迷している。市は今年度の機構改革で「くだまるセールス戦略室」を新設し、ふるさと納税の寄付額増加に向けた態勢を強化。センター側にも新たな商品開発を働きかけていた。

 センターでは1983年から養殖を続けており、年間で12~13トンを出荷。これまでは活魚のままでの販売は実施していたが、大半が地元消費にとどまっていたという。今後は観光の土産にもなるコンフィなどの加工品の開発も目指す。

 センターを運営する市水産振興基金協会の関係者が9月上旬、市役所を訪れ、新商品を紹介。刺し身などを食べた国井益雄市長は「星降るまちのヒラメは期待のスターだ。全国の皆さんに食べてほしい」と話した。

 フィレは希少部位のエンガワ入りで約120グラムが1600円(税抜き)。センターでは年末商戦に向け、11月頃の販売開始を目指している。問い合わせは、センター(0833-52-1333)へ。


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