【佐賀】米国に佐賀牛を売り込め!NYで日本食品展に参加

佐賀県産ブランドの佐賀牛=県提供


 佐賀県は、全国知事会などが10月23~25日に米ニューヨークで行うプロモーション事業「日本ふるさと名産食品展」に佐賀牛を出展する。飼料代の高騰などで生産者の経営環境は厳しくなっており、世界最大規模の牛肉消費国で県産ブランドをPRして販路拡大につなげたい考えだ。(中西瑛)


「東海岸にも」販路拡大に期待

 同事業は全国知事会が海外プロモーション活動の一環として実施。今回は全国から12県が和牛や日本酒などの特産品をニューヨーク最大の日系商業施設に持ち寄り、一般消費者向けの販売や商談会を行う。九州からは佐賀が唯一の参加となる。

 佐賀牛の輸出に向け、県は2023年に約60億円をかけて食肉センター「KAKEHASHI(かけはし)」(多久市)を開設し、国から米国向け輸出施設として認定を受けた。以前は鹿児島など県外の食肉センターを経て輸出していたが、直接米国へ出荷することが可能となり、25年度の米国向けの牛肉輸出量は35.6トンで前年度(9.4トン)から4倍近くに増加。26年度も25年度を上回るペースで推移しているという。

 県流通・貿易課の伊藤俊介課長は「現在の輸出はロサンゼルスなど西海岸が中心で、今回を機に東海岸にも販路を広げたい」と意気込む。米国では赤身のステーキなどが好まれる傾向にあるが、伊藤課長は「日本食レストランなどで和牛を口にする機会が増えており、きめ細かいサシの入った佐賀牛も広く受け入れられるはず」と語る。期間中はニューヨークのレストランを回って売り込みも行うという。

 JAさがによると、佐賀牛は県産の黒毛和牛の中で肉質など一定の条件を満たしたものを指す。以前は県産黒毛和牛全体の3割ほどだったが、生産者らの努力で飼料の改良や血統の研究などが進み、近年では約9割を占めるようになった。一方で、大半を輸入に頼る飼料費が高騰している。子牛の価格も上昇しており、この2年で約1.6倍となった。

 プロモーション事業に同行するJAさがの真崎泰孝・畜産部長代理は「今の子牛価格で採算を取ろうとしたら販売価格を上げるしかなく、国内だけでは厳しい。円安などを追い風に米国での販路拡大に期待したい」と話す。


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