【長崎】清水崑さんが描いた「長崎くんち」 屏風絵を発見

 長崎市出身で、カッパをモチーフにした漫画などで知られる漫画家・清水崑さん(1912~74年)が生前、長崎くんちが行われる諏訪神社(長崎市)へ奉納した屏風(びょうぶ)絵が同神社の宝物庫から発見された。絵には「龍踊(じゃおどり)」をするカッパたちが描かれており、専門家は「躍動感のある作品で、清水さんの良さを再発見してもらえるのでは」と期待を寄せる。

諏訪神社に奉納
カッパたちが龍踊

 清水さんは長崎市の銭座町(現在の天神町)生まれ。19歳で上京し、政治漫画やカッパブームを呼んだ「かっぱ川太郎」「かっぱ天国」といった作品を手がけた。イラストは清酒会社のCMにも使われ、広く知られるようになった。

 長崎への愛着も強く、晩年には、諏訪神社の秋の大祭・長崎くんちとカッパをコラボさせた「長崎のくんちを遊ぶかっぱ展」など、長崎に関する展示会を開催した。


清水さんの作品を調査する学芸員ら


 今回見つかった屏風絵の作品名は「くんち馬鹿二十一人の龍踊り」(縦約175センチ、横約180センチ)で、1971年10月に奉納されたものだ。宮田雄生権禰宜(ごんねぎ)によると、絵は宝物庫の目録に記載されていたものの、実物がどこにあるかは分からなかった。そんな中、神社の400年記念事業で宝物庫を調査したところ、55年ぶりに屏風絵を発見したという。


 絵で龍踊をするカッパには1匹1匹に「北島」などと名前が刻まれている。長崎市長崎学研究所学芸員の入江清佳さんによると、清水さんが同級生の名前を書き入れたとみられるという。

 入江さんは「線が生きているようで素敵な作品。清水さんの深い郷土愛も感じられる」と話した。神社は屏風絵を一般公開できるよう、調整を進めていくとしている。


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