だから田川が好き!「住んでるからこそ伝えたい魅力」を聞いた

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記事 INDEX

  • 祭りで実感!地域愛と人情味
  • 私を支えてくれる温かい場所
  • 子育てに優しいまちを目指す

 人とのつながりが実感できるまち――。旧炭都の面影を残し、ゆたかな自然に恵まれた福岡県田川市。まちの好きなところはどこですか? この土地に生活の拠点を移した2人に魅力を尋ねました。

祭りで実感!地域愛と人情味

 「近所の居酒屋の大将が『やらんかい?(一緒にやろうよ)』と言ってくれたんですよね」。田川市番田町に住む岡田光弘さん(47)が、地元を代表する祭り「風治八幡宮川渡り神幸祭」の山笠の担ぎ手に誘われたときのことを振り返ります。


風治八幡宮の前を通る番田地区の山笠。色鮮やかなバレンが揺れる


 岡田さんは10年ほど前に関東から移り住み、妻・由布子さん(43)の実家で、プロパンガスや住宅設備などを販売する「花水商店」(田川市伊田町)に勤めています。


 神幸祭は毎年5月に行われる初夏の風物詩。進学や就職、結婚などで田川を離れた人もこの日に合わせて帰郷し、懐かしい顔が一堂にそろいます。神輿(みこし)を先頭に色鮮やかな幟(のぼり)山笠が彦山川を渡る神事で、担ぎ手が山笠を前後に激しく揺らす「がぶり」が最大の見どころです。

 「みんな、祭り好き。祭りがあるからこそ、この場所で家庭を築き、自分の次の世代につないでいくんだという情熱をもっている」と岡田さんは言います。

 祭りには市内11地区の山笠が登場し、岡田さんは番田地区の所属。男たちは、年明けから会合や準備を始め、幟を新調したり、五穀豊穣(ほうじょう)を願う「バレン」を作ったりします。


バレンを手にする岡田さん。祭りのあと、縁起物として各世帯の玄関先に飾る

 前回の神幸祭では山笠後方にのぼって副指揮者を務めました。仲間からは「次は岡ちゃんぞ!」と団長に推されているそうで、今年は約60人を束ねる大役を担います。


山笠後方の舁(か)き棒にのぼって副指揮者を務める岡田さん(左)

 「子どもたちに神幸祭をつないでいきたい」。長男の壮弘ちゃん(5歳)と、長女の由佳ちゃん(3歳)に、父親の雄姿を見てもらいたいと意気込んでいます。


花水商店の前で娘の由佳ちゃんを抱く岡田さん


 すっかり地域の魅力に引き込まれた岡田さん。「今度は私が、まちと人をつなぐ役割に」と行政などと連携し、水回りのトラブルや家電の修理といった住民の困りごとと市内事業者をつなげるマッチングサイト「KIBITTE(きびって)」の開設などで精力的に活動しています。


 「まち全体に残る昔ながらの人情味。残すべき大切なつながりだと思います」


私を支えてくれる温かい場所


夜になるとライトアップされる田川市のシンボル「二本煙突」

 「煙突がすてきで、夜は明かりがともって本当にきれい。ほかにもボタ山や彦山川を望める公園があって、自然が多いところも大好きです」

 田川市の小学校に勤務する英語の常勤講師・ムーニー・ターシャさん(29)が、炭鉱遺産「二本煙突」など市内のおすすめスポットを教えてくれました。

 ターシャさんはアイルランド出身。中学生の頃にアニメ「NARUTO」を見て日本に興味をもち、2017年に小学校のALT(外国語指導助手)として赴任しました。


職員室の自席で。放課後は児童の振り返りノートにメッセージを書く

 日本の田舎暮らしを夢見て、旧炭都の光景に「自分にピッタリ」と気に入ったそうです。

 来日直後は漢字が苦手でローマ字を読める程度でした。食物アレルギーがあり、初めての一人暮らしに「何にも分からず不安でした」と打ち明けます。支えになったのは、田川でできた友人や同僚らでした。

 食べられるものを教えてくれたり、習字の先生を紹介してくれたり。アパートを探す際に同行し、保証人になってくれる友人もできました。「一人では何もできなかった。みんなが助けてくれました」


「間違ってもいいよ。失敗から学ぶことはたくさんある」

 ALTはコロナ禍の特例もあって1年延長し、任期満了の6年間続けました。その後は祖国に戻るか、別の仕事に就くのが一般的なのだそうですが、ターシャさんは田川に残ることを希望しました。

 市教委などの推薦を得て、県教委から「特別免許状」を交付されました。23年4月からは、伊田小、弓削田小、大浦小で英語を教えています。

 「仕事は大好き。子どもたちが無邪気でかわいい」とターシャさん。授業の合間には、教材やワークシートを作成したり、答案のチェックや児童の振り返りノートに目を通してメッセージを書いたり、と忙しい毎日を送ります。


田川伊田駅前の「篠原茶舗」に立ち寄るターシャさん

 放課後は、田川伊田駅の前にある「篠原茶舗」に立ち寄るのが楽しみ。焼き餅とソイミルク(豆乳)の抹茶ラテをイートインスペースで味わい、”至福の時間”を過ごします。「ここのお餅が大好き。お店の人がいつも声をかけてくれ、家族がそばにいるような、温かな気持ちになります」

子育てに優しいまちを目指す

 人口減少が続く田川市。市は子育て世帯に優しいまちづくりに力を入れ、独自のサポートを実施しています。

 その一つが、子どもがいる世帯に支給する「子育てクーポン券」です。子育て世帯の経済的負担を軽減するため、2016年度に始めました。当初は0~1歳児が対象で総額4万8000円でしたが、支援を大幅に拡大し、20年度からは3歳未満の子どもがいる家庭に最大10万8000円分を支給しています。クーポン券は市内80店舗で使え、おむつや粉ミルク、子どもの衣類などを購入できます。


田川市が支給している子育てクーポン券

 また、19年度からは「0~5歳の保育料の全世帯無償化」を、県内の市では初めて導入しました。

 市が幼児教育・保育の完全無償化による効果を把握するため、22年2月にアンケート(複数回答)したところ、50世帯が田川市内に家を建て、52世帯が市外への転出をやめ、40世帯が転入・移住してきた――との回答が得られたそうです。

 移住・定住を促進するため、子育てのほかにも、住宅用地の購入を応援する支援制度などがあります。市の担当者は「状況に応じた支援制度を紹介します。担当窓口に気軽に声をかけください」と呼びかけています。

「ふらっと たがわ」は、福岡県田川市の意外に知られていない”横顔”や地域の魅力を紹介するコーナーです。

バックナンバー
1. はじめての田川まち歩き 昭和がかおる人情商店街をみつけた
2. 田川の元気を廃校から発信!「いいかねパレット」で弾ける笑顔
3.「月が出た出た 月が出た」 旧炭都・田川を照らす夜景を巡る
4. 田川市のまちなかアートを見て歩く 作品がつなぐ記憶と想い

5. 田川市への応援に感謝!ふるさと納税返礼品の生産者を訪ねた
6. 愛されて60年以上!田川で生まれたチロルチョコの工場に潜入


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