月明かりで撮る身近な自然 福岡市科学館で石川賢治さんの写真展
月光の下で撮影された写真が並ぶ会場
明るさが太陽光の約46万分の1という満月の光だけで風景を撮影する福岡市の写真家・石川賢治さん(81)の作品展「月夜の晩に」が、同市中央区の市科学館で開かれている。同館の担当者は「特別な空間で月光浴を楽しんでほしい」としている。
"満月"が照らす会場で
石川さんは同市出身。日大芸術学部を卒業後、広告写真を数多く手掛ける一方、1984年から月下での撮影を始め、世界各地の広大な風景を撮影してきた。2016年に同市西区の糸島半島に移住し、身近な自然を新たなテーマにして撮影を続けている。
満月の夜をイメージしたほの暗い会場には、一番高い位置に大きな満月の写真が掲げられている。その下に、独特の青を基調とした幻想的な作品約70点が並ぶ。
移住後の7年間で撮影した糸島半島の植物や昆虫などのほか、北海道の森や沖縄の海など日本各地の自然の風景が、春夏秋冬に分けて展示されている。オオカマキリやテングダケなどを地面付近から空を見上げたような構図の作品もあり、生き物たちの生命力を感じさせる。
宇宙とつながる感覚を
会場では、撮影時に録音した虫の鳴き声や、波や風などの音も流れる。石川さんは「宇宙とつながるような感覚や、日本の自然の豊かさを感じてもらいたい」と話している。
10月25日まで(火曜休館)の午前9時30分~午後6時。一般1200円、小中学生500円。21日の午後2時からは石川さんのギャラリートークも。問い合わせは福岡市科学館(092-731-2525)へ。
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