「北九州市民の台所」として親しまれる北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場の一角にあるスーパー「ゆめマート小倉」が10月31日、閉店する。前身は、国内スーパーで初めて24時間営業を始めたとされる「丸和小倉店」。老朽化や売り上げ低迷が理由で、長年親しんできた買い物客からは「寂しい」との声が上がっている。(饒波あゆみ)
国内初の24時間スーパー
店は1956年に開店。79年に24時間営業を始め、朝が早い市場関係者だけでなく、深夜に食材を買い求める飲食業者らに親しまれ、街のにぎわいを支えてきた。
しかし、経営不振で吸収合併されるなどし、24時間営業も廃止に。2019年に「ゆめマート小倉」となって店名から「丸和」が消えたが、看板にはなじみのある「丸和」「MARUWA」の文字が残されてきた。
店を運営する「ゆめマート北九州」によると、10月1日にホームページや店舗で閉店を発表して以降、多くの利用客から惜しむ声が寄せられているという。担当者は「商店街や一般客からひいきにしてもらってきたが、建物が老朽化し、安全面を考慮して苦渋の決断をした。最終日まで丁寧に対応したい」と語る。
「なくなるのは寂しい…」
10月上旬に買い物に訪れた近くの主婦(77)は50年ほど通っているといい、「以前はスーパーそのものが少なく、ここは何でもそろうので安心して買い物ができた。なくなるのは寂しい」と話していた。
老朽化した旦過市場では市による再整備事業が進められている。市によると、同店がある区画は28年度から建物の解体などが始まる。ゆめマート北九州によると、以降の土地利用などは未定という。
advertisement







