福岡市中央区の「鴻臚館(こうろかん)跡」(国史跡)で、復元整備を進めていた北館東門(高さ約6メートル、幅約10メートル)が完成し、市は10月17日から一般特別公開を始めた。特徴的な反り返った瓦ぶきと、赤褐色の「ベンガラ色」に彩色された柱が再現され、「古代の迎賓館」の姿を現代によみがえらせた。特別公開は11月8日まで。その後再び周辺整備のために閉鎖する。
「新たな交流が広がる場に」
市によると、鴻臚館は現在の舞鶴公園の一角にあり、飛鳥~平安時代に中国大陸や朝鮮半島からの使節団や商人をもてなす外交施設だった。1047年に焼失し、交易の中心は博多に移った。
館跡には福岡城などが置かれ、戦後は平和台球場が建てられた。1987年、球場改修工事中に遺構を発見。同様の施設は国内に複数あったが、遺構が見つかったのは福岡だけだ。
鴻臚館は北館と南館が並び、北館東門は使節らが最初に通る門だった。市は2025年から奈良時代の寺や門を参考に、北館東門と塀(高さ約4メートル)の復元整備を行っていた。
27年3月には、隣接する展示館も刷新する予定。17日に行われた記念式典で、高島宗一郎市長は「海外の最先端の文化や技術を最初に持ち帰った特別なエリアで、福岡の原点。先人を想像でき、新たな交流や輪が広がっていく素敵な場所になることを祈念している」と話した。
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