現在の福岡県小郡市の市街地にはかつて、県内初のゴルフ場が存在していた――。1926年に開場した大保ゴルフ場は戦時中に姿を消し、現在ではその痕跡も残っていない。開場から100年を迎える今年、市は街の変遷の歴史を後世に伝えるために、当時の資料などを収集してパネルを作成した。10月12日には記念イベントを開く。
戦時中に接収、姿消す
同市によると、大保ゴルフ場が存在したのは西鉄大保駅西側一帯で、市内に現在もある小郡カンツリー倶楽部とは別のゴルフ場。当時、ゴルフ文化の広まりとともに建設の機運が高まり、愛好家や九州鉄道(現在の西鉄)が中心になって26年、県内初のゴルフ場として開場した。
当初は9ホールだったが、のちに18ホールに拡張。40年には日本プロゴルフ選手権も開かれた。しかし太平洋戦争中の44年までに、日本軍に接収されて閉鎖。戦後、跡地は陸上自衛隊小郡駐屯地や住宅地などになり、ゴルフ場の存在を示す遺構や看板は残っていないという。
10月12日に記念事業
開場100年を迎える今年、市や市教委が当時の資料などを収集し、歴史を紹介するパネルなどを作成した。加地良光市長は「小郡の街が変遷する一つの歴史として記録を残しておくことが大事。事業を通じて皆さんに知っていただきたい」と語る。
市は12日午前10時~午後2時、「大保ゴルフ場100周年記念事業」として、市陸上競技場でイベントを実施。作成したパネルを展示するほか、大きめの軟らかいボールを使って幼児から高齢者までが楽しめる「スナッグゴルフ」の大会や体験イベントを行う。
事前申し込みは不要で、雨天時は大原小学校体育館で行う。問い合わせは市スポーツ課(0942-72-2111)へ。







