豪壮かつ華麗な品々 九州歴史資料館で柳河藩主・立花家の特別展

歴代藩主が用いた甲冑

 柳河藩主だった立花家の大名道具などを集めた特別展が、福岡県小郡市三沢の九州歴史資料館で開かれている。初代の宗茂をはじめ歴代藩主が身につけた武具や刀剣、婚礼品、茶道具など222点が並ぶ。資料館は「大名家の貴重な資料がこれほど多く残されているのは珍しい。鑑賞して歴史のロマンを感じてほしい」としている。

甲冑や婚礼品など222点

 立花家は、幕末の鑑寛(あきとも)まで12代にわたって柳河藩を治め、明治時代に大名領国制が廃止された後も、屋敷だった「御花」を拠点に農業の振興や文化、観光の促進に尽力した。所蔵品は地元の公益財団法人・立花財団が運営する立花家史料館などに保管していたが、猛暑や地震などの影響で管理が困難になったとして、所蔵する約6000点を2025年4月から資料館に預けている。

 特別展では立花家の所蔵品を中心に、一部は京都国立博物館などから借りて5章構成で展示している。

 「宗茂と歴代藩主の威武」では、鎌倉時代に作られた国宝の「短刀 銘 吉光」や、歴代藩主ごとにデザインが異なる12領の甲冑(かっちゅう)とかぶと、藩士が戦でかぶった金色のかぶとなどを紹介。学芸員の国生知子さんは「よろいから藩主たちの体形がわかり、当時としては大柄だったことがわかる」と説明する。


立花宗茂の甲冑と藩士が使った金色のかぶと


 「婚礼と姫の調度」にある、貝合わせ遊びで使う合貝(あわせがい)は、ハマグリに精密な絵が描かれ、対となる貝とだけ組み合わさるようになっている。徳川御三卿の一つ、田安徳川家から嫁いだ姫が持ち込んだ諸道具には、葵(あおい)紋が大きく記されている。


カラフルな絵が描かれたハマグリの合貝と収納するための貝桶


 「近代から現代へ」では明治時代、当主が農事試験場を開いたことを紹介し、果物の断面や種、葉などを描いた写生帖(ちょう)などを展示している。


写真帖に描かれた果物の絵


統治者の「威儀」と「格式」


 資料館の吉田法稔館長は「豪壮で華麗な大名道具の数々は、武家、統治者としての立花家が、自らの威儀と格式を示すために整えたもの。また、立花家と柳川の地の重要性を内外に示す意味を持つものでもあった」と話している。

 展示は12月6日まで。月曜休館(祝日の場合は翌日)。観覧料は一般210円、大学・高校生150円、65歳以上と中学生以下は無料。期間中は立花家史料館館長による講演会(10月31日)などの関連イベントも開催される。

 問い合わせは、九州歴史資料館(0942-75-9575)へ。


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