【佐賀】酒かすのカレー大人気 道の駅・鹿島などで販売

 佐賀県鹿島市の酒蔵の酒かすを材料に入れたレトルトカレー「肥前かしまめぐみカレー」が、同市の「道の駅 鹿島」などで販売されている。県立鹿島高校商業科の生徒が発案し、酒どころ・鹿島の特徴を生かした商品として注目を集めている。

 市内の矢野酒造の酒かすを用い、福岡県筑紫野市の業者が製造した。中辛で、酒かすのうま味とこくが溶けこみ、スパイスが利いているという。生徒は主に、パッケージデザインや商品名などを考案し、同校が企画、販売している。


鹿島高の生徒が発案した酒かす入りの「肥前かしまめぐみカレー」

 商業科3年の課題研究の授業で商品開発班の4人が、指導した教諭から提案を受けたのがきっかけ。地元が酒どころであることを改めて勉強し、福岡市の企画会社「はかた本舗」に持ちかけた。酒かすを入れることで、鹿島のPRやSDGs(持続可能な開発目標)につなげたいという。

 パッケージは、中央部分にカレーをスプーンですくう写真を掲載。上部に酒蔵入り口にありそうなのれんと、杜氏(とうじ)の姿、下部に鹿島高のシンボルである赤門と大手門を配置した。名称の「めぐみ」は、鹿島の豊かな水や発酵文化に感謝する思いが込められている。

 2023年8月から販売しており、同12月6日には、同校などで開催された「鹿高マルシェ」でも売り、好評だった。商品開発班の3年、福島千恵理さんは「お客さんの目につくようにパッケージデザインを考えた。鹿島の魅力を伝えるためにも、たくさんの人が買って味わってほしい」と話している。

 1袋180グラムで、756円(税込み)。インターネットでも販売している。問い合わせは「はかた本舗」(092ー433ー5571)へ。


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