「恩返し」で靴をきれいに 北九州空港でスタフラ元社長

 北九州空港は3月16日、開港20周年を迎えた。同空港を拠点とする航空会社スターフライヤーの元社長、松石禎己さん(72)(北九州市小倉南区)は、会社を離れた今もターミナルで利用客の靴の汚れ落としを無料で行うなど関わりを持ち続け、空港の発展を願っている。

「出会いが楽しくて」5年継続


靴の汚れ落としを続けてきた松石禎己さん

 松石さんは全日本空輸(ANA)出身。2014年にスターフライヤー社長に就任し、無料の初日の出フライトを企画するなどサービス向上に取り組んだ。その一環で、靴の汚れ落としも社員と企画した。

 社長を6年務め、21年6月に同社顧問を退職した後、空港への恩返しの思いで靴の汚れ落としを続けた。「出会いが楽しくてやめられない」と今も週4日ほど行い、靴を介して交流した人は同年以降で延べ5000人に上るという。作業中に交わす会話は学びの宝庫で、内容を書き留めたノートは10冊になった。

 同空港の発展に向け、松石さんは「街やそこに住む人に魅力があれば、人は来てくれる。『北九州に行って良かった』と思われるように挑戦してほしい」と関係者にエールを送る。


advertisement

この記事をシェアする