【鹿児島】地域に愛されて半世紀!「新湯温泉」が新装開店

 鹿児島県内有数の温泉地の吹上温泉郷にある「新湯温泉」(日置市吹上町湯之浦)が6月5日、新装開店した。半世紀にわたって地域に親しまれている温泉施設の新築で、同温泉の女将(おかみ)・満沢由美子さん(57)は「地域の人に支えられてここまで来られた。たくさんの人に吹上温泉の魅力を知ってほしい」と話している。

物価高を乗り越えて


アルカリ性の温泉が楽しめる新温泉棟の大浴場

 新湯温泉は1976年に創業。近隣住民や併設する宿泊施設の利用者らに愛されてきた。設備の老朽化に伴い、新たな温泉棟の建設を決断。2025年9月に着工し、26年5月に完成した。総工費は約3億円。

 資材高騰などの影響で一時は計画を断念することも考えたというが、設計を見直すなどして開店にこぎ着けた。満沢さんは「コロナ禍や物価高など大変なことばかりだったが、オープンできて夢がかなった」と振り返る。

 新温泉棟は延べ床面積約450平方メートルの平屋。男女の大浴場のほか、三つの家族風呂を備える。源泉掛け流しで、アルカリ性のしっとりとした泉質が特徴だという。大浴場の浴槽や洗い場を拡張。遠赤外線サウナを設置し、水風呂や外気浴ができる空間も設けた。

「温泉が元気の源」


新温泉棟の前でテープカットをする女将の満沢さん(中央)ら

 この日行われた式典には、同温泉の関係者や日置市の永山由高市長、地域住民らが参加した。永山市長は「大切な温泉文化をつなぐ地域の宝。長く守り続けてほしい」とあいさつ。その後、オープンを心待ちにしていた常連客らが早速温泉を楽しんでいた。

 創業から長年、利用しているという同市の徳田勝子さん(100)は「ここの温泉が元気の源。これからも通いたい」と笑顔を浮かべた。若女将・満沢彩さん(32)は「地域の人に寄り添いながら、県外からもお客さんを呼び込んで、吹上温泉の文化を残していきたい」と意気込んでいる。

 入浴料は大浴場が大人550円(小学生は250円)などで、家族風呂は1時間2200円。営業時間は午前7時~午後10時。第2、3火曜休館。問い合わせは同温泉(099-296-2250)へ。


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