産業用ロボット世界大手の安川電機の社員食堂に、うどんやそばを全自動で提供するロボットが登場し、7月22日に報道陣に初公開されました。搭載したAI(人工知能)により、麺をゆでたり、丼に盛ったりする調理作業ができるほか、状況に応じてロボット自身が動作を工夫する機能も備えています。いま世界で注目が高まっている自律的にロボットを動かす「フィジカルAI」の導入事例のショーケースとして活用する方針です。
安川電機が初公開 2~4分で提供
ロボットの名前は「屋台型うどんそばセル」。今年6月に本格稼働した北九州市の新工場にある食堂に設置されていて、昼食時間には実際に社員に提供しています。
タッチパネルを使い、実際に注文してみました。2台のアーム型ロボットが動き出して冷蔵庫から袋麺を取り出し、レーザーで袋を開封。麺をザルに移してゆでた後に湯切りを行い、丼に盛りつけます。
ネギと揚げ玉もトッピングして、ダシを注ぎ込んで、受け取り口までロボットが丼を運んでくれました。注文から2~4分ほどで完成です。
実現にはAIの機能が生かされています。麺を持った時の重さなどセンサー情報を分析することで、袋麺を取り損ねたり、ザルに麺が残っていたりすると、ロボット自身が考えてザルを揺すってみたり、やり直してみたり、止まることなく自律的に適切な動きを作り出して、調理します。
フィジカルAIを活用「うどんちゃん」
まだまだ、社会への実装が進んでいないフィジカルAI普及に向けた活用の一例として試験的に開発したもので、工場見学などで訪れる企業に紹介しているそうです。
安川電機では、これまでソフトクリームの提供ロボット「やすかわくん」を開発した経験がありますが、AI搭載ロボットでの食品提供は初めてといいます。
開発したロボット事業部では、ひそかに「うどんちゃん」とも呼ばれていますが、「やすかわくん」のように親しみをもってもらえるよう、正式な愛称を付けることも検討しているそうです。







