【鹿児島】ペット同伴専用避難所 開設へ鹿児島市が協定
災害時にペットと一緒に避難できる環境を作ろうと、鹿児島市は屋内型ドッグランの運営会社と「ペット同伴専用避難所」開設に向けた協力協定を結んだ。7月の熊本地震では飼い主が車中泊を強いられるケースもあり、下鶴隆央市長は「飼い主とペットが安心して避難できる環境づくりを進めたい」と話す。
屋内型ドッグラン運営会社と
協定によると、大雨や地震などの大規模災害時に、同市新栄町の「ドッグランもぜもぜ」をペットとともに避難できる2次避難所として開放する。鉄筋コンクリート造平屋の屋内ドッグラン施設(約150平方メートル)には最大25世帯とイヌやネコなどのペットが避難できるという。
ドッグランには、クッションが敷き詰められており、ペットが快適に過ごすことができ、テントなどで仕切りを設けて、避難者のプライバシーも確保する。利用希望者からの申し出を受け、市がもぜもぜを紹介する。
鹿児島市の1次避難所はペットを同伴できるが、騒音や衛生面から飼い主が避難所の利用を自粛するケースが多いという。そこで、市ともぜもぜの運営会社「ユナイテッド・トラッド」(鹿児島市)は2024年から協議を進めてきた。
同社の佐藤慎也社長は「熊本地震で、災害はいつどこで起きてもおかしくないと感じた。飼い主にとってペットは家族。一緒にゆっくり過ごせる環境を提供したい」としている。
"家族"と一緒に安心避難
今年7月に発生した熊本地震でも、飼い主が避難をためらう事例があった。
震度7を観測した熊本県氷川町の医療事務平川陽子さんは、地震で屋根や壁の一部が壊れたほか、棚やタンスが倒れる被害に遭った。断水で水も出ず、自宅では暮らせない状況だったが、愛犬がいたため、避難所には行かず、数日間車中泊をして過ごしたという。
町は地震後にペットを同伴して避難できる環境を整え、町幹部は「実際に地震が起きて、ペットと一緒に避難したいという需要があるとわかった」と明かす。平川さんは「ペットと一緒に暮らせる環境があればありがたい」と話す。




