ランウェーで晴れやかに!北九州でシニアが輝くショーを開催
仕事一筋だった男性が、車いすで施設暮らしになった妻への恩返しとして夫婦で出演。歓声を受け、妻はうれしそうに手を合わせた
65歳以上のシニア世代がメイクし、晴れやかな装いでステージに立つ「グランドシニアシャレトーネショウ」(実行委員会主催)が6月6日、北九州市若松区の若松市民会館で開かれた。出演者の最高齢は102歳。凜としたたたずまいと確かな足取りで歩む姿にはそれぞれの人生がにじみ、会場は温かな声援と拍手に包まれた。
102歳 「自分で歩く」
「90歳。自身がデザインした服でランウェーを歩きます」「カラオケが大好きで、デイケアで歌っています」――。司会者の紹介を受けた18人が次々とステージ上のレッドカーペットを進み、約250人の観客の前で迫力ある歌唱や楽器演奏などの特技も披露した。
注目を集めたのは、最高齢の村上ちさえさん(102)(北九州市)。当初、車いすで出演する予定だったが、直前に「自分で歩きたい」と強く訴え、急きょ着物の帯を巻いてもらった。観客からひときわ大きな歓声を受けた村上さんは「いただいた拍手が自分の元気になる。来年も挑戦したい」とうれしそうな表情を浮かべていた。
出演者の生きる目標に
イベントのきっかけは、ビューティーアドバイザーの成瀬須美子・実行委員長(67)(同)がメーキャップのボランティアで高齢者施設を訪問した際、利用者から聞いた一言だった。「せっかくきれいにしてもらっても見せる人も行く場所もない」。その言葉に後押しされ、シニア世代が主役になれるショーを企画した。
2016年以降、北九州市内で開催し、今年で8回目を迎えた。「前年から体調が良くなった」「親族が応援に来て会話の種になった」などと好評を得てきたという。
同市の高齢化率は31.5%(2025年1月現在)と全国の政令市の中で最も高い。成瀬さんは「ショーは出演者の生きる目標につながっている。高齢者が輝ける舞台はますます求められており、これからも開催し続けたい」と語った。







