環境、共生、地域活性化… 北九州市の高校生が社会課題に挑む!

JICA九州の担当者らと打ち合わせする一柳さん(右列中央)

 環境問題や地域活性化といった現代社会の様々な課題について北九州市の高校生が解決策を考え、実践する探究型教育プログラムを、同市の障害者支援団体や教育関係者らが企画している。運営するメンバーたちは「地域で必要とされる人材を育てたい」と意気込む。

障害者支援団体や教育関係者が企画

 北九州市の一般社団法人「障がい者によるSDGs」が主催。同法人は門司区の廃校を拠点に、サーモンの陸上養殖や不用品リサイクル、ジビエの食肉処理加工などを通して、障害者の就労や収入増を図るといった社会課題の解決に向き合っている。

 同法人を始め、様々な人たちの関わりで企画されるプログラムは、8月上旬に4泊5日の合宿形式で行う。市内の高校から25人を募り、宿泊施設やセミナールームを備える国際協力機構(JICA)九州(八幡東区)を会場とする。

 共生やSDGs(持続可能な開発目標)をテーマに生徒たちは5グループに分かれて、それぞれ具体的な目標を設定した上で解決策を探っていく。

 地場企業の経営者や九州工業大などの学生らが、生徒たちの議論をサポートする。JICAや福祉団体の関係者がそれぞれの活動を語り、生徒たちに課題解決に向けたヒントを提供する。「障がい者によるSDGs」が拠点とする廃校を見学するフィールドワークもあり、解決策をどう形にするかを検討していく。

 参加者は最終日に提案をまとめ、冬休みや春休みにはその廃校で実践するという。


生徒らが課題解決の場とする廃校。ここでは一柳さんがサーモンの陸上養殖などを展開している


生徒が行動に踏み出すきっかけに!

 企画のきっかけは、私立高稜高(若松区)で探究活動の授業を担当する秋好望美教諭(45)が、同法人の一柳泰造代表理事(51)に何か連携の取り組みができないか相談したことだった。秋好教諭は「社会課題に関心を持っていても、行動に踏み出せない生徒がいる。生徒たちには、一柳さんの廃校で何ができるか考えてもらいたい」と言う。

 6月中旬、一柳さんや秋好教諭らがJICA九州で打ち合わせを行った。JICAの担当者は「高校生のうちから社会課題に向き合い、困難に立ち向かうことは大切。そうした力を持つ人は、私たちが求める国際協力的な人材像でもある」と語った。

 一柳さんは「どんな提案が出てくるか楽しみだ。人はちょっとしたきっかけで変われるので、生徒たちにいろいろなきっかけを提供したい」と話している。


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