にぎわいの場へ地元飲食店を誘致!北九州・旦過市場の新商業施設
新商業施設の飲食フロアでメインとなる「広小路エリア」のイメージ=大英産業提供
「北九州の台所」として親しまれる旦過市場(北九州市小倉北区)の再整備事業で完成間近の4階建て商業施設について、市場の店が移転する1階を除く2~4階を取得・運営する優先交渉権者の不動産会社「大英産業」(八幡西区)が7月1日、事業計画を発表した。一ノ瀬謙二社長は「旦過市場の魅力を引き継ぎながら、長期的に地域と育てていく施設にしたい」と意気込みを語った。
大英産業が事業計画発表
市役所で記者会見に臨んだ一ノ瀬社長らによると、3階以上は駐車場で、2階の飲食スペースでは北九州の多彩な食を体験できるようにし、地元の人気店を中心に約20のテナントを誘致するという。
飲食スペースは四つのエリアで構成し、メインの「広小路エリア」は両サイドに店が並び、中央の通路には誰でも使用できるテーブルやいすを置き、市場で購入した商品も食べることができるようにする。
この商業施設について、市は2025年11月に事業者を公募したが不成立だったため、4月に再公募を実施。大英産業が唯一事業提案まで行い、優先交渉権者に決定。両者は7月下旬に売買契約を締結する。
「旦過らしさ」次の時代に
施設は7月末に完成予定で、開業時期については、1階と3階以上の駐車場は年内を目指して調整している。2階フロアのオープンは来年春の見込みで、全店舗が出そろうのは2028年春になる見通し。施設はモノレール旦過駅と直結することも特徴で、年中無休での営業を予定している。
旦過市場の再整備は、各店舗の老朽化や浸水対策のため21年に市が事業着手。長年培ってきた市場の風情や心地よい雑多さを継承できるかが課題とされてきた。一ノ瀬社長は「店主とお客様の顔が見える関係性や、通りにあふれる活気といった旦過らしさを、次の時代に合わせて発展させていく」と強調。旦過市場協同組合の中尾憲二理事長は「魅力的な提案の実現に向けて一緒になって新たな旦過市場をつくっていく」と語った。







