クモヒトデ化石は新属・新種 いのちのたび博物館が発表

 北九州市立いのちのたび博物館は7月28日、同館が所蔵し、約7000万年前の白亜紀の地層から見つかったクモヒトデの化石が、新属・新種であることが判明したと発表した。アヤマチクモヒトデ科の化石が白亜紀の地層から見つかったのは世界初で、浅海から深海で暮らすようになる過程を示唆するという。31日から9月23日まで、同館エントランスで展示する。

白亜紀地層から世界初


白亜紀のクモヒトデの化石=いのちのたび博物館提供


 今回の化石は、1994年に福岡市の収集家が和歌山県有田川町で採集した。2008年に同館に寄贈され、24年以降、国立科学博物館などとの共同研究でCTスキャンによる検査を実施。化石の内部を観察し、側腕板の数などから新属・新種と認定したという。


CTスキャンによって鮮明になったクモヒトデの化石=三上智之博士提供


9月23日までエントランスで展示


 アヤマチクモヒトデ科の化石については白亜紀前後の時代ですでに見つかっており、その生息域が浅海から深海へ移る過程を知る手がかりになるという。御前明洋学芸員は「博物館で長く保管されていた化石の学術的意義が技術の進歩に伴って明らかになった好例だ。世界唯一の実物標本をぜひ見に来てほしい」と話している。


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