天神地下街50年 思い出一堂に「よりみちストーリー展」

 福岡市・天神の天神地下街(愛称・てんちか)が9月10日、開業から50周年を迎え、市民から募った思い出や福岡県出身の著名人からのメッセージなどを展示する「てんちかよりみちストーリー展」が始まった。


思い出のエピソードや著名人のメッセージなどが並ぶ会場


市民投稿や著名人メッセージ


 天神地下街は1976年9月10日に開業。19世紀の欧州の街並みをイメージした約590メートルの通りに飲食店や衣料品店など約150店が並ぶ。

 思い出は2~3月、「わたしのてんちかの思い出」をテーマに募り、県内外から649件が寄せられた。最優秀賞(2人)、優秀賞、佳作に20~80代の計50点が選ばれ、10日に授賞式が行われた。

父と訪れたそば店の記憶

 最優秀賞の1人、福岡市城南区の奥積竜太さん(37)は大学3年の夏休みの思い出を投稿した。演劇にのめり込み、役者の道に進むことを家族に反対される中、地下街のそば店「加辺屋」に初めて父の聖太郎さん(72)と2人で行き、「芝居をやりたいなら続けなさい」と言われ、今も芝居を続けていることをつづった。


思い出が描かれたイラストの前に並ぶ奥積竜太さん(左)と父の聖太郎さん


 奥積さんは「人生のターニングポイントになった特別な日だった。これからも地下街が福岡の人たちにとって、かけがえのない思い出ができる場所であってほしい」と話した。


 「加辺屋」は開業時から店を構える。店長の山崎菜津子さん(64)によると、3世代、4世代で訪れる常連客も多いという。山崎さんは「大事な記憶の中に店があることを、うれしく思う。今後も出来る限り続けていければ」と話した。

「東3番街」で10月12日まで

 ストーリー展は10月12日まで。東3番街の会場には俳優の吉瀬美智子さんや、歌手の氷川きよしさんら県出身の著名人が、地下街での思い出など50周年に寄せたメッセージも展示しているほか、50年の年表や開業時のパンフレットなども並ぶ。入賞作品や著名人のメッセージ、年表は、50周年特設サイトでも見ることができる。


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