高齢者の交通費の一部を補助する福岡市の「高齢者乗車券」について、市は6月9日、2027年10月から最大で年額3000円増額すると発表した。記者会見で高島宗一郎市長は、相次ぐ運賃の値上げなどに触れたうえで、「高齢者の足を少しでも軽くしたい」と力を込めた。
運賃値上げの負担を考慮
市によると、高齢者乗車券は2001年に高齢者の交通費の負担を下げて外出を促し、社会参加を進めようと導入された。市内に住む70歳以上の高齢者が対象で、市地下鉄やJRなどで使えるICカードやタクシー助成券などがあり、所得に応じて1万2000円を上限に補助している。24年度は約16万人が利用した。
ただ市内では、運転手不足や資材の高騰などから鉄道やバスで運賃の値上げが相次いでいる。
このため、市は高齢者の負担を考慮して増額を決定。対象は約24万人で、増額により予算は約4億6000万円増える見通し。26年度は制度設計やシステム改修の準備を進める。27年7月から申請の受け付けを始め、10月から交付を始める予定だ。高島市長は「年金の高齢者は生活が大変。(増額で)外出を促し、健康にもつながれば」と話した。
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