身近な生き物を知ろう 福岡市が生物多様性を学ぶサイト開設
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サイト「生物多様性ふくおかセンター」のトップ画像
身近な場所に様々な生き物が生息し、豊かな生態系が育まれていることを知ってもらおうと、福岡市はウェブサイト「生物多様性ふくおかセンター」を開設しました。市内で見られる動植物を紹介するコーナーのほか、スマートフォンの専用アプリを使い、身の回りで見つけた生物の写真を投稿する参加型イベントも展開していきます。
生物多様性ふくおかセンター
「ふくおかいきものガイド」のコーナーでは、写真を多く使ったたくさんのコラム記事があり、知識を深めることができます。
「いきもの図鑑」のページを見ると、トノサマガエルやタヌキ、カワセミなど、市内で見られる動植物の解説や、観察しやすい時期を調べることができます。
絶滅が危惧される渡り鳥「クロツラヘラサギ」、生きた化石と呼ばれる「カブトガニ」など、「注目のいきもの」を特集したページもあります。
観察におすすめのコースも紹介しており、緑あふれる大濠公園、室見川沿いの遊歩道、生の松原・長垂海岸などを掲載しています。
市環境調整課の林宏巳課長は「子どもも楽しめる内容です。スマホを見ながら図鑑のように使い、いろいろな生き物を親子で調べてみてほしい」と話します。
このほか、企業やNPOなどによる環境保全の取り組み、関連イベントなどの情報も載せています。
スマホで報告いきもの調査隊
「ふくおかいきもの調査隊」のコーナーでは、見つけた生き物の写真を撮ってアプリで投稿してもらい、その位置情報や写真データから生息域や分布のマップを作ります。第1弾の調査は2月20日まで行っています。
このイベントでは、AI(人工知能)で生き物の名前を判定するアプリ「Biome(バイオーム)」が使われます。アプリには画像の検索機能が付いており、スマホで写真を撮ると名前や特徴がすぐに分かるとのことです。
現在、市内の2000~3000人がアプリをダウンロードしているそうです。林課長は「調査にぜひ参加して、生き物の大切さや命を守る取り組みに興味をもってほしい」と呼びかけています。