八幡西区役所に「おそらく国内初」の角打ち 毎週水曜夜 

 北九州市八幡西区役所に、黒崎地区の夜景を眺めながら酒を楽しめる角打ちの店が誕生した。利便性に優れた立地の区役所を、より居心地が良く、にぎわいを生む場所にしようと毎週水曜日の夜に開店する。区役所によると、自治体が角打ちの店を常設するのは「おそらく国内初」という。

黒崎の夜景と酒を味わう


黒崎の夜景とお酒を楽しむ人たち

 10月22日に開店したのは「区役所 de 角打ち -クロノヨル-」で、同区の河村酒販が運営する。区役所はJR黒崎駅に隣接する複合施設「コムシティ」(地下1階、地上12階)に入居。店は5階のエレベーターホール横にあるフリースペース約190平方メートルのうち約90平方メートルに設けた。通常は午後5時45分以降は立ち入れない場所で、週に1回、同5時半から同7時半まで営業する。

 同駅や駅前の商店街、皿倉山などが一望できる窓の前に設置されていた長さ5.4メートルのカウンターを利用し、ビールや地酒の日本酒「八幡」、ノンアルコール飲料、つまみを楽しんでもらう。売り上げの一部は子ども食堂などの支援に充てる。

 同施設は、鉄道やバスの便が良く、市立子どもの館、免許センターなど公共施設と飲食、物販の店舗、ホテルが集まっている。区役所では、便利さに加え、スペースを活用して居心地の良さも感じてもらおうと「日本一コンフォートな区役所」を目標に掲げており、角打ちの開店はその一環となる。

 ビールと酒は1人2杯までとしている。池永紳也区長は「仕事帰りや買い物のついでに軽く一杯を楽しんだ後、まちへ繰り出し、黒崎の夜の魅力を再発見してもらいたい」と語った。黒崎地区の企業などにも利用を呼びかける。

 問い合わせは区役所総務企画課(093-280-0010)へ。


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