【佐賀】「佐賀JCT」が着工 空港へのアクセス向上に期待

 延伸工事が進んでいる有明海沿岸道路と佐賀唐津道路を結ぶ佐賀市嘉瀬町の佐賀ジャンクション(JCT、仮称)が、着工した。佐賀空港へのアクセス向上や災害時の輸送経路確保など、様々な効果が期待されている。完成時期は未定。

有明海沿岸道路と佐賀唐津道路の結節点


佐賀JCT(仮称)の着工を祝って掲げられた懸垂幕


 佐賀JCTでつながるのは、有明海沿岸道路の嘉瀬南インターチェンジ(IC)と延伸予定の東与賀IC(仮称)、佐賀唐津道路の嘉瀬IC(仮称)。県は一体を「Tゾーン」と呼び、地域の利便性向上のために整備推進を計画している。


 佐賀JCTの東側の有明海沿岸道路は、来年度、諸富IC―川副IC(仮称)の約1キロが開通する予定で、その後、佐賀JCTまで国が延伸させる。


 北側の佐賀唐津道路は、県が2020年度に工事に着手。佐賀JCTから鍋島IC(仮称)までの約4キロを整備し、将来的には、厳木バイパスへとつながるルートにしたい方針だ。

 西側の嘉瀬南ICから佐賀JCTまでは約500メートルで、整備が進んでいる。有明海沿岸道路は現在開通している福富ICからさらに鹿島市側へ約10キロ延伸する計画もある。


佐賀JCT(仮称)の着工セレモニーであいさつする山口知事

 佐賀JCTが完成し、全ての道路がつながれば、県内外の有明海沿岸地域や唐津市から、佐賀市への交通網が確立されることになる。県の担当者は、空港へのアクセス向上や渋滞緩和、観光や物流の促進などの効果を見込んでいるという。

 11月25日に、佐賀JCTの着工イベントがあり、地元の市立嘉瀬小6年の児童や関係者約50人が参加。盛り土にバックホウでくわ入れするセレモニーも行われた。山口祥義知事は「これからどんなJCTができるのかとても楽しみ。安全に道路をつくってもらいたい」と話した。


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