【熊本】市民の力で街に彩り 「一人一花」熊本市で開始

 花で街の魅力を高めようと、熊本市は「一人一花運動」を始めた。企業の協賛金で運営している「スポンサー花壇」の取り組みを拡充するほか、団体・個人向けには苗などの購入に関する割引制度を11月から導入する。

福岡市発祥


それぞれのロゴマークを手に共同発表に臨む大西市長(左)と高島市長

 運動は福岡市が2018年から実施しており、福岡県内や石川県の能登半島にも広まっている。熊本城の「桜の馬場 城彩苑」で10月15日、熊本市の大西一史市長が福岡市の高島宗一郎市長と運動のロゴマークを共同で発表。熊本城や熊本ゆかりの花「肥後六花」、熊本市電などをあしらったデザインで、緑がテーマカラーになっている。

 大西市長は、福岡市を訪問した際に、運動が市民に浸透していることに感動したとし、「市民のつながりが花をきっかけに広がっていくことが魅力だ」と語った。高島市長は「次に熊本に来たときに花がいっぱいになっていることを楽しみにしている」と述べた。

苗の購入費割引も

 スポンサー花壇は、一つのプランター(65センチの立方体型)の年間管理費を5万円とする運用を追加し、企業が参加しやすいようにした。また、活動に参加していることを市から認定されている団体・個人には、登録店舗で花の苗などの購入費が5%割引になる制度を始める。


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