「博多旧市街フェスティバル」開催!歴史を照らす「千年煌夜」も

博多の秋の風物詩「千年煌夜」は10月31日~11月3日に開催

 福岡市博多区の神社仏閣が集まるエリア「博多旧市街」で、まち歩きなどを楽しむ秋のイベント「博多旧市街フェスティバル」が10月17日~11月9日に行われます。期間中の10月31日~11月3日には、幻想的な照明で演出された寺社を巡る「博多旧市街ライトアップウォーク『千年煌夜(せんねんこうや)』」が開催されます。

今年のテーマは「光の森」

 「千年煌夜」は、秋の夜長に、博多のまちに残る歴史的な景観を楽しんでもらおうと2006年に始まりました。呉服町、御供所町、冷泉町エリアに点在する承天寺や東長寺など計15の会場を歩いて巡ります。

 今年のテーマは「光の森」。寺社の建物や庭園をライトアップし、揺らめく明かりや木々の影などにより、"神秘的な森"を体感できるとのこと。すべての会場に入れるチケットは前売り2300円、当日2500円で、中学生以下は無料(保護者の同伴が必要)です。承天寺の一部エリア、博多千年門など5会場は無料で楽しめます。

期間:10月31日(金)~11月3日(月)
時間:17:30~21:00(最終入場は20:45まで)

承天寺


鮮やかに浮かび上がる承天寺の庭園(福岡市提供)

 1242年に創建された承天寺では、光と影のコントラストが庭園を絵画のように彩ります。お堂や仏殿などもライトアップされ、夜の静けさの中、訪れる人を幻想の世界へといざないます。

東長寺

 弘法大師が開いた寺院で国内最古とされる東長寺。福岡藩主・黒田家の歴代当主らが眠る墓所もあり、周囲の木々を光で照らして、鎮魂と静寂の空間をつくります。弘法大師を祭る「大師堂」や、高さ約10メートルの「福岡大仏」なども闇夜に浮かび上がります。


日本最大級の木造座像とされる「福岡大仏」(同)


永寿院


庭園の眺めが見どころの永寿院(同)

 永寿院は、庭園のライトアップや縁側からの眺めが見どころです。本堂へ向かう参道は、灯籠のような"光の揺らぎ"が感じられる演出で、時の移ろいを表現します。

秋の博多を楽しむイベント

 千年煌夜は、博多旧市街フェスティバルの一環で行われます。フェスティバルでは、ライトアップのほかにも様々な催しが計画されています。


博多旧市街のマップ(博多旧市街フェスティバルガイドブックより)

お櫛田ジャズ

期間/10月31日(金)~11月3日(月)
時間/18:00~、18:40~、19:20~、20:00~の各回20分
場所/櫛田神社賑(にぎ)わい広場

 櫛田神社の境内でクラリネットやサックスの演奏、昭和歌謡をアレンジしたジャズなどを届けます。日本酒などを飲み比べできるブース、キッチンカーも並びます。

千年門クラシカル

期間/10月31日(金)~11月3日(月)
時間/18:00~、18:50~、19:40~の各回20分
場所/博多千年門

 旧市街地のウェルカムゲートとして2014年に完成した「博多千年門」で、クラシックのライブを開き、パフォーマンスを披露します。

承天寺夜市

期間/10月31日(金)~11月3日(月)
時間/17:00~21:00
場所/承天寺仏殿側境内

 うどん、そば、まんじゅうなどの粉食文化や、博多織の発祥の地とされる承天寺で、うどん、そば、ぜんざい、博多織の小物を販売します。

「博多町家」ふるさと館デジタル展示

期間/10月17日(金)~11月9日(日)
時間/【日中】10:00~18:00 【夜間】月~木18:00~20:00/金土日・祝日18:00~21:00
場所/「博多町家」ふるさと館

 「博多町家」ふるさと館に竹灯籠を置いて明かりの演出を行います。デジタルサイネージによる展示のほか、博多祇園山笠の紹介も。

明治・大正博多風情再現パレード

期間/11月1日(土)のみ
時間/14:00~16:00
場所/博多リバレイン~川端通商店街~「博多町家」ふるさと館

 「博多町家」ふるさと館の開館30周年を記念し、明治・大正時代の博多を再現したパレードを開催。花売りや学生などに扮(ふん)した地元住民ら約100人が練り歩きます。


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