バドミントンで交流! 糸島市で12月26日に国際大会開幕

2025.11.27

 初心者から上級者まで、障害の有無にかかわらず様々な国籍の人たちがバドミントンを通じて交流する国際大会が12月26~28日、福岡県糸島市の市運動公園で開かれる。パラリンピック日本代表コーチなどを務め、昨年に続き企画した中国出身のヘンデル・リンさん(福岡市)は、「言葉や障害の壁を越え、試合を通じて互いを知り、世界を広げてほしい」と参加を呼びかけている。


大会ポスターを掲げて参加を呼びかけるリンさん(左)とアンソニーさん

元パラ代表コーチが呼びかけ

 大会は、「JAPANDA INTERNATIONAL OPEN in ITOSHIMA, FUKUOKA」。開催のきっかけは、幼い頃の日本選手との触れ合いだった。

 リンさんは中国・福建省出身で9歳からバドミントンを始めた。13歳の頃、日本から訪れた同年代のジュニア選手と練習を通じて交流し、「日本の文化などに強い興味を持った」という。

 日本との関わりは深い。1995年に、ベスト電器(福岡市)から実業団選手として誘われて移住し、2010年には福岡市でバドミントン教室を開いた。コーチとしてパラ日本代表やジュニアナショナルチームを指導した。日本語、中国語、英語が堪能で、日本人だけでなく、台湾やシンガポール、米国などの選手も教えているという。

昨年は350人交流 「言葉や障害越えて」 

 「大好きな日本、福岡の魅力を世界に発信したい」と、長男のアンソニーさんら家族の協力を得て企画を練り上げた。第1回大会は昨年12月に開催。「障害や国籍、技術に関係なく、一緒に試合をして触れ合う機会を作りたい」と考え、パラの立位の選手も出場し、フランスや台湾、中国、韓国など10の国・地域の約350人が交流したという。

 第2回の今回は、新たに車いすのパラ専門競技を設けた。12月26日に行われ、昨年のパリ・パラの男子ダブルス(車いす)で2大会連続の銅メダルを獲得した村山浩さんも参加予定で、終了後には講演会も開かれる。

 27日は一般と立位も参加できるシングルス、28日はダブルスがあり、糸島市の食材を使ったスパイスカレーやたこ焼きなどを販売するフードトラックも出店する。試合観戦は無料。

 大会のサイトで12月1日までエントリーを受け付ける。運営にかかわるボランティアも募集している。


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