「元寇防塁」を学ぶ施設の整備を検討 福岡市が箱崎地区に

 福岡市東区の九州大箱崎キャンパス跡地にある蒙古襲来時の石塁「元寇(げんこう)防塁」の史跡について、市が有識者会議を開催して屋内型の展示施設を設ける検討を本格的に進めている。市は「歴史的に大きな意味を持つ史跡。実際に見て、役割をしっかり学べる施設を整備したい」としている。

体験型の展示を目指す


元寇防塁を展示する施設のイメージ図(2022年公表、福岡市提供)

 元寇防塁は、モンゴル帝国(元)と朝鮮半島・高麗の連合軍による1274年の侵攻後、再襲来に備えて博多湾岸約20キロに築かれた石塁。市内では、11か所が国史跡に指定されている。

 箱崎地区では、九大移転に伴い、2016年から発掘調査を実施。石積み遺構などが見つかり、計約5400平方メートルが国史跡に指定された。市は22年に整備基本計画を策定して展示施設を設ける方針とイメージ図を示して検討を進めていた。

 1月7日にあった有識者会議の初会合では、市側が点在する元寇防塁を総合的に学ぶ施設がないとして、箱崎地区に屋内型の展示・学習施設を設け、そこから各史跡に足を延ばしてもらう考えなどを示した。映像技術などを活用し、体験型の展示を目指すことも改めて盛り込まれた。


advertisement

この記事をシェアする