【佐賀】「SAGAラーメン」を全国に!協力隊が魅力発信へ

 豚骨、しょうゆ、みそ――。特定のジャンルにとらわれず、佐賀県内で味わえるラーメンを総じて「SAGAラーメン」と呼び、県外からの誘客や地域活性化につなげる県のプロジェクトが進んでいる。プロジェクトに専従する地域おこし協力隊員が着任したほか、公式ウェブサイトも開設。佐賀県内の老舗ラーメン店の歴史やルーツを掘り起こしていく計画で、新たな佐賀の魅力発信に期待がかかる。


井手部長(左)から委嘱状を受け取った高山さん

 プロジェクトは2025年度から始動。豚骨スープでやや太めの軟らかいストレート麺、生卵やノリをトッピングするといった「佐賀ラーメン」が知られるが、明確な定義はなく、店や地域ごとに味わいも異なるため、県内のラーメン全般を「SAGAラーメン」としてPRすることにした。

老舗のこだわりを取材

 2月1日付でプロジェクトを担当する地域おこし協力隊員に着任したのは、東京から移住した高山昌宏さん。豚骨ラーメン発祥地とされる福岡県久留米市出身で、幼い頃からラーメンが身近だったという。バイクの整備士などを経て、都内のラーメン店で働いた経歴も持つ。佐賀のラーメンが地元でどう親しまれているのかを知りたくて、隊員への応募を決めたという。

 プロジェクトでは、高山さんや委託するライターが老舗ラーメン店を取材し、店主の人となりやこだわり、店の歴史に迫る。文献をひもとき、佐賀県内でラーメンが広まった歴史も調べる。県産業政策課によると、高山さんの任期は最長で2027年度末まで。


プロジェクトの公式ウェブサイトのキービジュアル(イメージ画像、県産業政策課提供)


 2月2日に県庁で委嘱状の交付式が行われ、県産業労働部の井手宣拓部長が「全国各地のご当地ラーメンはインバウンド(訪日外国人客)にも人気がある。他県に負けないジャンルにしていきたい」と激励。委嘱状を受け取った高山さんは「グルメ雑誌には載っていないような魅力を発信したい。県民に活力を与えるきっかけになればうれしい」と抱負を語った。

 県が公開しているウェブサイトは、インスタグラムや取材したラーメン店の記事が読める公式noteと連動している。情報収集を兼ね、ラーメンにまつわる思い出や雑学を募集するフォームも設けており、同課の担当者は「県民と双方向で佐賀のラーメンを盛り上げていきたい」と話している。


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