博多旧市街をライトアップ 伝統文化を照らす「千年煌夜」
記事 INDEX
- 秋のまち歩きを楽しむ
- 寺社仏閣に幻想的な光
- イベント盛りだくさん
福岡市博多区の神社仏閣が集まるエリアで、伝統や文化を感じながら、まち歩きなどを楽しむ秋のイベント「博多旧市街フェスティバル」が11月15日まで行われています。関連企画も目白押しで、11月2~5日の「ライトアップウォーク『千年煌夜(せんねんこうや)』」では、櫛田神社や承天寺、東長寺などが鮮やかに照らされます。
秋のまち歩きを楽しむ
フェスティバルは、秋のまち歩きなどを通じて、中世に貿易で栄えた港湾都市・博多の魅力を伝えようと福岡市が企画しました。
旧市街は、博多区の御供所町、冷泉町、奈良屋町など、歴史ある寺社や商店街がある一帯で、博多の伝統や文化、芸能にふれることができます。
フェスティバル期間中は、着付けサービスの割引やお座敷体験、手持ち提灯(ちょうちん)や和傘のレンタル、日本酒試飲会などの企画を各所で行っています。
市は日没後も散策を楽しめるように、大博通りに面した櫛田神社の大鳥居を提灯や照明で装飾したり、出来町公園を竹灯籠で演出したりしています。
寺社仏閣に幻想的な光
11月2日から4日間、17時30分~21時に行うライトアップウォークは、2006年から続くメインイベント。期間中およそ10万人が秋の夜長のまち歩きを楽しみます。
ライトアップされるのは計14会場。すべての会場に入れるチケットは前売り2300円、当日2500円で、中学生以下は無料(保護者の同伴が必要)です。承天寺の一部エリア、博多千年門など4会場は無料です。詳細は公式サイトで紹介しています。
今年のテーマは「華」。1242年創建の承天寺では、玄界灘を模した枯山水、その奥に茂る樹木に「華」をイメージした演出を施します。
弘法大師が創建した寺院で国内最古とされる東長寺では、本堂の扉面をキャンバスに見立て、福岡ゆかりの花や仏教的な意味を持つ花などを映し、五重塔には四季の華やかさを光で表現します。
ウォークのスタート地点で、旧市街の”ウェルカムゲート”でもある博多千年門は、時間帯によって照明の色が変わり、四季や歴史を感じられる演出を行います。
スマホで便利に
スマートフォンのアプリで、イベントをより楽しむことができます。福岡市は2021年から、拡張現実(AR)を使ったアプリ「SARF(サーフ)」で、観光スポットの音声ガイドを配信しています。ライトアップウォーク期間中は光の演出の見所などを紹介する限定版が公開される予定です。
また、当日の各会場の待ち時間は博多旧市街フェスティバルの公式LINEと、公式サイトで確認できます。スマホをうまく活用して、イベントを満喫しましょう。
イベント盛りだくさん
ライトアップウォークのほかにも、文化や歴史を感じられる企画が目白押しです。
日本酒試飲会
全国から集めた日本酒を4日間で約40種味わえる試飲会(2500円)を開催します。キッチンカーも並びます。
日程 11月2~5日
時間 17:30~21:00
場所 櫛田神社
お櫛田ジャズ
櫛田神社能舞台を会場に、ジャズの演奏を披露します。昭和歌謡やタップタンスといったプログラムで、お酒を飲みながら心地良いリズムに浸れます。
日程 11月2~5日
時間 18:00~20:30
場所 櫛田神社
博多千年門ライブ
承天寺通りでクラシックを中心としたライブを開催。ライトアップされた博多千年門をバックに弦楽四重奏など美しい音色が楽しめます。
日程 11月2~5日
時間 18:00~20:00
場所 博多千年門
承天寺夜市
「うどん」「そば」「まんじゅう」などの粉食文化を広めたとされる承天寺。境内で夜市を開催し、うどん、そばに加え、ぜんざいや博多織の店も並びます。
日程 11月2~5日
時間 17:00~21:00
場所 承天寺仏殿側境内
着物レンタル割引
ライトアップウォークのチケットを示せば、対象3店舗で着物のレンタル料金が1000円引きに。着物姿で旧市街を散策してみてはいかがでしょうか?
日程 10月15日~11月15日
場所 La panier[ラパニエ](福岡市博多区博多駅前2-13-8ハタエビル6F)、古風古布(福岡市博多区冷泉町7-3-1)、レンタル着物マイン博多(福岡市博多区店屋町1-11PFDビル2F)
このほかにも、博多旧市街のオリジナル手持ち提灯、和傘の貸し出しなどプログラムは盛りだくさんです。詳しくは公式サイトのイベントページで。