福岡市美術館でハローキティ展 50年を振り返るグッズが大集合

自由に記念写真が撮れるフォトスポット(写真はいずれも福岡会場)
記事 INDEX
- 思い出に再会しよう
- 時代の変化とともに
- コラボ作品にも注目
誕生から半世紀、世界中で愛されるサンリオのキャラクター「ハローキティ」。"展示史上最大量"のグッズを集めた「Hello Kitty展 ―わたしが変わるとキティも変わる―」が福岡市美術館で始まりました。8月31日まで。歩みを振り返る貴重な品々やアーティストとのコラボ作品、フォトスポットなどがあり、親子で楽しめる展覧会です。
思い出に再会しよう
「あなたのランドセルは、キティでいっぱいだった?」――。ハローキティは1974年、グッズにデザインされたイラストとして誕生し、人気に火がつきました。
グッズの絵柄として生まれたキティには、漫画やアニメのキャラクターとは違い、独自の"物語性"はありません。どんなものにも溶け込み、コラボしやすいのが特徴で、鉛筆やノート、カバンやヘアドライヤーなど様々なアイテムに登場してきました。
デビュー当初は、子どもたちが学校に持って行ける文房具、身だしなみを整えるハンカチやくしなどの日用品が中心でした。時代を追うごとに、ファッションやコスメ、地域や企業のブランドなど、多彩なジャンルとのコラボが実現していきます。
会場には75年10月に販売された当時のデザインのぬいぐるみをはじめ、1000点以上の貴重な品が並びます。グッズをじっくり見て回るうちに、子どもの頃に大切にしていた思い出の品に出会えるかもしれません。
時代の変化とともに
ファンの成長と時代に合わせてキティも変わっていく――。ファッションを中心にキティの魅力を紹介するコーナーでは、それぞれの時代のトレンドに合わせ、キティがどのように変化したかを解説します。
例えば、80年代はカラス族といわれる黒ずくめの「モノトーン」ファッションが流行しました。カラフルなキティも黒白中心の配色へとイメージチェンジ。大人も身に着けたいと思わせるデザインになりました。
2000年代になると、"カワイイ"が日本発の文化として注目を浴びます。すると、東京・原宿を歩く若者の間ではやったファンシーな見た目の「原宿デコラ」ファッションのキティが登場しました。
ほかにも「コギャル・ギャル」「海外セレブ」「ストリート」といったコーディネートのキティが並び、それぞれの"時代"を見比べることができます。
コラボ作品にも注目
展示会場を進むと、「わたしとキティ」と題したコラボイラストも見ることができます。アーティスト30人が「友人との会話」「人との触れ合い」「心あたたまる体験」といったテーマで、キティを身近に感じる日常のワンシーンなどを描きました。
1998年から展開されている全国の名所や特産品などを題材にした「ご当地キティ」、ナイキのシューズや着せ替え人形「リカちゃん」などとコラボしたグッズも並んでいます。
グッズを巨大化したフォトスポットも目玉の一つです。キティの世界観に飛び込んで、気軽に記念写真を撮ることができます。
土産コーナーも充実
土産コーナーも充実しています。筆記用具などが入るクリアダブルファスナーポーチ(税込み1980円)、ロッカーなどに貼り付けるインテリアミラー(同2200円)、スーツケースのネームタグとして使えるダイカットケース(同1100円)といった会場限定のグッズも用意されています。
「Hello Kitty展 ―わたしが変わるとキティも変わる―」
会 期:2025年6月24日(火)~8月31日(日)
※月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)
時 間:9:30~17:30(入館は17:00まで) ※7~8月の金・土曜は20:00閉館
場 所:福岡市美術館 特別展示室(福岡市中央区大濠公園1-6)
観覧料:一般2000円/大学・専門学校生1800円/中高生1600円/小学生1000円