オランウータン保護へ協力を 飯塚市でNPO理事長が講演

 マレーシアでオランウータンなどの保護に取り組むNPO法人「ボルネオ保全トラスト・ジャパン」の黒鳥英俊理事長が8月15日、福岡県飯塚市の動物園「ピクニカ共和国」で講演を行い、活動への協力を訴えた。

ピクニカ共和国で


オランウータンの保護を訴える黒鳥理事長

 黒鳥理事長は上野動物園(東京)などで勤務後、マレーシア・ボルネオ島で熱帯雨林の保全と野生動物の保護活動に取り組んでいる。

 講演はピクニカ共和国25周年記念事業の一環として実施。パーム油を生産するため、森林がアブラヤシのプランテーションに変えられている同島の現状について報告した。すみかを追われた結果、1900年代に約31万5000頭いたオランウータンが約7万2000頭まで減少したという。

「未来は変えられる」

 パーム油は食料品や洗剤などに使用され、日本でも多く消費されているとして、持続可能な方法で生産された「RSPO認証」を受けた商品の購入を呼びかけた。

 黒鳥理事長は「オランウータンの現状は我々にも無関係ではない。多くの人に興味を持ってもらうことで未来は変えられる」と話した。


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