【山口】関門トンネルの通行料金徴収が20年間継続へ

政府が閣議決定

 九州と本州を結ぶ「関門トンネル」で2025年9月までと定められていた通行料金の徴収期間について、政府は20年間の延長を決めた。

 関門海峡の海底を通る同トンネルは、1958年に開通。長さ3461メートルで、高速道路の関門橋とともに北九州市と下関市を結ぶ。通行料金は普通車160円など。1日あたりの通行量は約2万5000台で、関門都市圏の生活道路としても利用されている。

 国土交通省によると、海底トンネルという特性上、排水などの維持管理や修繕に多額の費用が必要なことから、建設費の償還が終了した後も通行料金の徴収が認められてきた。

 2005年の道路公団民営化に伴う経過措置に関する政令では、料金徴収期間が25年9月30日までと定められていた。しかし、老朽化に対する修繕費などを確保する必要があるとして、政府は7月29日、政令を一部改正して徴収期間を45年9月30日まで延長することを閣議決定した。


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