【山口】岩合光昭さんが撮影のコツ語る 写真展の会場で
山口市の山口県立美術館で開催中の「岩合光昭 写真展」(県立美術館、読売新聞社、KRY山口放送主催)に合わせ、動物写真家・岩合光昭さん(74)のトークショーとサイン会が10日、同市の県教育会館で行われた。午前と午後の2回開かれ、計約430人が撮影中のエピソードなどを楽しんだ。
岩合さんは、2015~17年に南米の世界最大の熱帯湿地「パンタナール」を5回訪れ、ジャガーやワニのパラグアイカイマンなど多くの生き物を撮影した。
対ワニ「平常心でカメラを近づけた」
トークショーでは、写真を示しながら撮影方法や当時の心境を紹介。川の中でパラグアイカイマンを撮影した際には、砂をかき上げて濁らないように慎重に足とカメラを水中に入れたと説明し、「こっちが怖がると、向こうも怖がる。平常心で、ワニの息をかぎ取るようにゆっくりカメラを近づけた」などと語った。
購入した書籍にサインをしてもらった山口市の主婦福田春日さん(65)は「撮影方法を知ってびっくりした。写真展も素晴らしく、楽しめました」と喜んでいた。
写真展は9月7日まで。
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