にぎわいの創出などにつなげようと、福岡県久留米市は10月から、JR久留米駅の東西自由通路のスペースを民間事業者に有料で貸し出し、飲食物や特産品などを展示販売できる取り組みを始めた。
飲食品や特産品の販売も
JR久留米駅は、九州新幹線や在来線、バスなど多様な公共交通機関が集まる市の玄関口の一つ。その構内にある東西自由通路の利用者は1日に1万5000人以上あるが、時間帯によっては閑散とし、暗い雰囲気もあった。
そこで、市の玄関口としてふさわしい交流の場をつくろうと市が計画。これまでは公用や、公益性の高い物品の展示・販売に限り、利用を認めてきたが、市議会6月定例会で公用以外の利用を認める条例改正案が可決されていた。
みどりの窓口前
貸し出すスペースは、みどりの窓口前の4枠(1枠当たり3メートル×4メートル)。使用料は販売で使う場合、1枠につき1日あたり800円または、売り上げの15%のいずれか高い方に設定。貸し出しは日単位で、連続7日間借りることができる。展示の場合は、1週あたり2万5410円。週単位で、1年間連続して利用できる。
運用初日となった10月1日は、市内の2事業者が店を構えた。コーヒーと軽食、焼き菓子などが販売され、駅利用者らが買い求めていた。「創菓堂 素人残月」の弥永妙子さんは「認知度を高めたいと思い、出店した。久留米のお菓子のおいしさを知ってもらい、ささやかな幸せを届けたい」と話す。
市路政課の担当者は「通路を有効活用して市の魅力を紹介することで、にぎわいづくりにつなげたい」としている。
貸し出し利用などの問い合わせは、同課(0942-30-9076)へ。







