【大分】臼杵の旬を豪華に味わう 新コース料理が登場!
一度の旅行で100万円以上を使う「高付加価値旅行者」を引き込もうと、大分県臼杵市と市観光協会が、地元の旬の食材を使ったコース料理を新たに考案した。1食3万6000円からと高額ながら、国登録有形文化財の武家屋敷「旧稲葉家別邸」(旧臼杵藩主稲葉家下屋敷)に貸し切りで滞在できるなど、得がたい経験をPRしている。
武家屋敷の貸し切り滞在も
繊細に盛りつけられた前菜、化学肥料を使わない野菜と塩で煮込んだポタージュ、市の名物のトラフグ「臼杵ふぐ」の刺し身――。
10月下旬、屋敷であった披露会。「美旬(びしゅん)」と名付けられた計10品のコースがテーブルを彩った。老舗フグ料理店「料亭山田屋」と、臼杵焼の工房やカフェなどを営む「うすき皿山」が共同で約5か月をかけて開発した。
JR九州や旅行会社の関係者ら20人が味を確かめた。別府市で訪日外国人客(インバウンド)向けの旅行会社を経営する井手正広社長は「フグの骨が苦手な人も楽しめる。(旅行プランへの取り入れを)前向きに検討している」と語った。
コース料理の開発は2度目。2024年10月に発表した「古今(ここん)」(3万3000円から)は25年、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」のプレミアムツアーに採用された。
高額を使う旅行者 呼び込みへ
コース料理は、臼杵市の高付加価値旅行者向けパーティープラン「USUKI VENUE(ウスキ ベニュー)」で楽しめる。オプションで臼杵祇園のお囃子(はやし)などを披露してもらうこともできる。
料理は10人以上で予約できる。市観光協会の西村昭朗専務理事は「臼杵の食文化の奥深さを感じてもらえる料理になっている。国内外問わず特別な体験を求めている方に、ぜひ利用してほしい」と話している。
advertisement




